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リバーシブル 3.白の悪夢
現実を浸食する”霧”の夢
《調停者》を使用した人間が共通して見る”霧”の夢。同じくして時期外れの転校をしてきた少女。学園の周囲で起きる不審の背後には、かつて敵対した“愚者”を名乗る人物が絡んできて……。
今回で完結のシリーズですが、《調停者》絡みの秘密はほとんど明らかにされなかったのが残念。もっと話のスケールを大きくしていける設定だったと思うけど、そこまでインフレせずに、どちらかというと淡々と事件に巻き込まれ、なんとか逃げ延びるというような展開に終始していたという印象でした。それでも、これまでに関わってきた事件や人物が、今回集大成的に再登場したりして全体を通してみると破綻なく完結した作品とも言えそうです。
樹と伊緒の関係は、今回のエピローグでようやく大きな進展を見せそうな雰囲気。やたらと良い感じのところで終わってくれてるので、その先のシーンについてはいろいろと考えられますが、伊緒の好意と、その裏返しにあったちょっとした復讐心のお話とか見ると、やはり樹はこれまでのように伊緒に頭が上がらない毎日を送っていくのかなあ。
そんな感じで、派手さはあまりないけれども、3冊できれいにまとまった作品でしたね。
hReview by ゆーいち , 2007/10/18
- リバーシブル 3 (3) (角川スニーカー文庫 194-3)
- 水月 昂
- 角川書店 2007-07
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リバーシブル〈2〉魔眼の砦
読了。
樹と伊緒のラブ要素が消えた!? 一体前巻のあの甘い描写はなんだったんだといわんばかりのガチンコな展開。唐突に軍に拉致られて、実戦まがいの演習への参加を強制させられたらそんな余裕はないんだろうけど、日常でも進展があったように思えないし、どうなっているのやら。
『調停者』と樹の関係が、彼の特性が明らかになるにつれてだんだん分かってきてるのですが、ならばなぜ彼の父親がそれを樹に託したのか、その部分がまだ不明ですね。偶然なのか必然なのか、周囲の友人たちもただ者ではない連中で、それこそプロの軍人たちともやり合えるくらいの実力を見せいるし、この展開も想定内の出来事なら、今後さらに過酷な運命が待ち受けているのか?
バトル描写があんまり盛り上がりがないので、全体的に淡々と進行している印象はありますが、キャラクターの役割が記号的で、人物間の関係があまり前面に出てこないというのもその一因なのかなと。
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リバーシブル 1.黒の兵士
バーチャル世界へ没入できるインタフェース「調停者」と、ゲーム「マスケラ」を巡る事件に巻き込まれた5人の少年少女のお話。虚と実が入り交じる視点の変更がややわかりづらいながらも、受け入れられる世界観なのは、バルドフォースとかプレーしてるからだろうなぁ。感覚的にはあんな感じなんだろうし。
これ見よがしな伏線で、ストーリーの進行に驚きが少ないせいか、やや淡々としたペースなのが微妙かな。題名に「1」とあるような、シリーズ構成前提のせいか、「調停者」絡みの未説明な部分が残って、そこで消化不良感も。あと、主人公側の和美さんは、鶴谷さんかと思わんばかりの感嘆符遣いでした。この辺は口調に特徴を持たせようとしすぎたせいか、やや滑ってるかなぁと。性格とかから自然に出てくる会話でキャラの書き分けができるのが最良ですが、さすがに処女作で主人公側が6人(含AI)もいると大変だったのですかね。
一応ヒロインぽい伊緒は、デレ化が唐突すぎるが、そのギャップがまた可愛いのか。後はバカップル化するしかないような気もしますが、今後もクールを装いつつ、要所要所で萌えさせてくる、あざとさが発揮されるような予感。
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