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緒方 剛志 Tag Archive

ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド

stars ピラミッドが創られた本当の理由ていうの、知ってる?

大学入学を前に手持ちぶさたな休暇を過ごしている睦美と時枝はお茶をしながら雑談に興じていた。時枝が趣味で撮っている写真のひとつに映っていた奇妙な影を、街で噂になっているブギーポップと推測する。そして、かつての同級生・幹也と偶然再会し、三人連れだって写真の場所へ向かう道中、彼らは統和機構の逃亡者・ダウン・ロデオと、その抹殺の任に付いていたメロー・イエローとの戦いに遭遇して……。

すでに登場人物が把握しきれず、時系列まで混乱しているので付いていくのが大変なブギーポップシリーズ。今回も一冊で完結している割には、かなり昔のエピソード間に挿入される話っぽくて、懐かしい名前もちらほら。

今回は統和機構側の合成人間が複数登場し、彼らの敵になる MPLS の脅威を彼らの視点から描いて見せてます。そして、世界の敵になれば当然ブギーポップも現れて、その無慈悲さは相変わらず、そして今回の話はそれ以上に過去に終わってしまった出来事の残滓が引き起こしたものであるだけに、取り返しようのない段階から話が始まったことに気付かされるラストが切ないですね。

そして、何気に恋バナ方面が充実。最強のフォルテッシモに憧れるメローは可愛なあ。そして、報われない関係に陥ってしまった睦美や時枝たちの顛末は、誰もが望んでいない最悪に近い終わり方で逆にもの悲しい感じです。

エピローグで、睦美が竹田と再会し、過去の気持ちに折り合いを付けながら交わした会話も、彼女のこのエピソードを通して変わっていた気持ちの内容が窺われて、印象深いものでした。

hReview by ゆーいち , 2008/02/17

オルフェの方舟―ブギーポップ・イントレランス

オルフェの方舟―ブギーポップ・イントレランス読了。

なんかすごい久々に読んだ気がします。過去の話忘れてるなぁ。ここまで登場人物が増えてる作品は、やはりあらすじがほしい。というか、ファンサイトとかで復習しろと?

物語は停滞し、同一時間軸の別視点で、新たな役者たちがなんやかんややってたり。実際この調子でやってたら、終わりはいつまでも来ないのではないかと思ったり。それこそ、”世界の敵”は誰が望まなくても後から後から泡のように生まれてくるわけで、自動的なブギーポップの迎撃を書いててもそれなりに面白い話はできそう。

また、統和機構に敵対しようとするグループも、いくつか出てきてますが、結局内偵されていたり、問答無用の圧倒的火力で殲滅されたりと、世界の背後のシステムに挑む人間たちの勝利する姿が満足に拝めていないのも皮肉ですね。個人のあがき程度では、世界は打倒し得ないという、現実的な解ですが、それを覆すカタルシスも期待したいというのは欲張りかな。

本作で主役を張った貞夫と春海は、ブギーポップに敵対しながらも、最後まで負けず、静かな幕引きをしたのが印象的。悲劇的ではあるのですが、冷酷で無慈悲な死神に対し、してやったりと思わせつつ退場していった二人の絆う美しいと感じずにはいられません。

ジンクス・ショップへようこそ―ブギーポップ・スタッカート

ジンクス・ショップへようこそ―ブギーポップ・スタッカート読了。

おお、なんか核心に近づいていませんか? 統和機構の成り立ちから、その「中枢」の存在まで。設定の大暴露大会と化していますな。

久々にブギーポップの活躍が見られたので良し。なんというか、無敵っぷりが素敵ですね。

ホーリィ&ゴースト―ブギーポップ・アンバランス

ホーリィ&ゴースト―ブギーポップ・アンバランス読了。

ひょんなことから出逢った少年少女が義賊(?)ホーリィ&ゴーストとして世界の裏に潜む危険と対峙するというお話。

結局彼らはスリム・シェイプにいいように使われ、ブギーポップの手伝いをし、再び出逢うために別れただけという、そんなシンプルなお話。主体性もなく、雰囲気に流され犯罪を重ね、結局お上の都合によって無罪放免とかいわれると、なんとも現代社会に対して皮肉りまくってる感じもしますが。

まぁ、最後のタンデムシーンのやりとりが気に入ったので、それなりに面白かったかなと。

各巻主人公が変わるけど、どうにも掘り下げが浅くて印象に残らないんだよな、この作品群は。

ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド

ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド読了。

凪が「炎の魔女」と呼ばれるようになるきっかけを作った人物とのエピソード。小狡い策を弄する敵の最期は惨めなものというお約束に漏れず、フェイルセイフも、その結末は悲しいくらいに、あっさりと、静かなものでしたね。もっとも、彼の歪みまくった性格は、ブギーポップならずしても敵と認識するに十分なものでしたが。

どうにも、前巻で出てきた顕子嬢と、本作で出てきた顕子嬢が同一人物とはとても思えず。イマジネーター=透子の影響下にあるからこその行動だったのか、それともエンブリオで見せた彼女の行動は演技だったのか、謎ですね。だからこそ、この絡み合った人間関係が面白くもあるのですが。

でも、それがだんだん把握できなくなってきているのは内緒だ(^^;

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