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電波的な彼女 ~幸福ゲーム~

電波的な彼女 ~幸福ゲーム~読了。

今巻も素晴らしい。幸福潰しの理由付けとしては、種明かしが行われるずいぶん前から予想がつくのですが、そこまでの展開が良いですね。主人公のジュウは不良になりきれない中途半端さを引きずったまま、自身の信念に従いまたしても面倒ごとに首を突っ込んでしまいます。腐れ縁・天敵とも思われた、雨の妹である光が、彼の行動のトリガーとなるあたりがジュウの本質を上手く描いているですね。円かも雪姫もなんだかんだで付き合うあたり、ジュウという主人公はこの作品世界においてよほど奇妙な人物なのでしょう。ま、彼を筆頭とした変人の集団というと実も蓋もありませんが。

や、しかし、最後の一ひねりは上手い。ホントに肝を冷やす急転直下の展開に唸らせられます。事件が解決しても、その後に残るのは爽快感ではなくやるせなさであるという点が、現代ものらしくて皮肉が効いてます。

そして、どんどん雨が可愛く思えていく絶妙さ。電波ゆんゆんでも雨ならいいかななんて、思考をジュウとダブらせて思えてしまうのは、作者の力量故でしょう。

それにしても、なんだか変なフラグが立ちまくってるなぁ。どうにも優しくない作品なだけに、レギュラーの女性陣がヒドい目に遭わないことだけを願わずにはいられません。

電波的な彼女―愚か者の選択

電波的な彼女―愚か者の選択読了。

一癖も二癖もある新キャラを迎えた第二巻。前巻以上に人の悪意というモノの醜さ恐ろしさの際立つエピソードでした。

正義の味方などいないという言葉の通り、一辺倒な見方だけでは何も解決しないという現実。狂気とも取れる所業をビジネスと切って捨てる犯人の言動こそが許されざる悪であり、しかし、それに関わった多くの者が加害者と被害者の両面であるという事実こそが、何よりも許し難いものに思えたのです。

愚か者の選択、とはその誰も彼もに当てはまる至言であるといえるでしょう。

電波的な彼女

電波的な彼女読了。

ダークながらもぐいぐいと作品世界に引き込まれたので、読み応えがありました。作中でさらりと流されてるその他の猟奇事件も今後扱われるのかなと思っていたら、次巻でしっかりその内の一つが扱われていたりして、やっぱりねという感じです。

本作でいえば、(真)犯人の正体は早い内に分かっていたものの、その語り口が非常に電波で、これはダブルミーニングといった風情。いや、マジで怖いです。ネットに流出する写真の件とか現代ならではの狂気の拡散具合が見て取れて……。実際にそれに近いことが現実にあるだけに、程度の差こそあれ人ごとには思えないというか。

所々、ぞくりとさせられる部分がありましたし、既刊を一括購入したのはハズレではなかったかな。

でも、電波な彼女が目の前に来たら、主人公でなくても逃げると思いますね。正直なところ。

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