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School Heart’s―月と花火と約束と
そう。押し倒してやらんと女の気持ちなんて分からないんだ! 生徒会長も言ってたし。不純異性交遊すべしって!
年に一度の満月祭りが近づいている。その日を前に、相川鈴音は友人の咲山千紗にそそのかされ、幼なじみの金村勇太に告白しようと心を決める。そして、鈴音を焚きつけた千紗も、その気を逃さず好意を寄せている先輩ともっと仲良く……とか思ってみたり。千紗の姉・美里は、友人・工藤たまきがその夜に告白されることを知って練習に付き合ってみたり、破天荒な生徒会長がボクっ娘な南雲真を追い回したり、そんな様々な思惑入り交じったひと夏の物語が始まる。
月夜の晩に鈴は鳴る / 伏見 つかさ
ドジっ娘な幼なじみ・相川鈴音に振り回される金村勇太のお話。すでに円熟してるといっても過言ではないくらいのバカップルぷりに殺意が湧くのは理解できる。なんというテンプレな幼なじみ関係。
思い出の品を巡るやりとりとか、もう、わかりやすすぎるフラグですね。おバカでポンコツな鈴音も可愛いけど、勇太の妹の穂奈美も良い感じ。てか『俺の妹が~』でもそうだけど、妹キャラ書くの上手いなあ。
まぁ、ラストは落ち着くところに落ち着いた? その後の大人の階段は、本編(?)なドラマCDでえろえろーなお話が聞けるのかな。
オトメの黒き野望と小さな奇跡 / みかづき紅月
四編の中で一番えろかった感じ。さすが、本職、手慣れてるといったところ。
黒くて凶暴で、でも奥手な千紗は良キャラ。平静時はぶっきらぼうでクールを装っているくせに、テンパるととたんに子どもっぽい「~もん」とか言い出すと、往年のだよもん星人再来かとか思ってしまうけどそれはそれで。
終盤の先輩におぶわれるシーンは良いなあ。ちょっとだけ背伸びして、迫ってみたけれど、先輩の鋼の精神力に完敗、ってか、そのときの描写えろいです。ああ、これが別のレーベルだったら!!
姉の美里との対決はぼやかされてるけど、これは千紗の方に脈ありって感じですねー。
美里の恋愛指南塾!? / 内田竜宮丞
おい、百合展開期待させておいておあずけですか!?
それはそれとして、恋のお話なのに、そこまで至ってないのかな。
というか、これは工藤たまき嬢のツンデレさを察してにやにやしろってことなのか。クラスメイトの鳴瀬が想いを寄せる相手だろうけど、お話に絡んできてません、てか告白の練習のコメディタッチなシーンで、大部分ページ使われてるんで主題というか、察してほしい部分がちょっと分かりづらかったかなあ。
まぁ、ラストでたまきが取った行動で、だいたい伝わるとは思いますが。
彼女の求めた真の愛? / 魁
こちらこそ百合百合ーになるかと思ったらっ! またおあずけか!!
生徒会長の縁に迫られたボクっ娘・南雲真の受難。ホントに受難。その気がないのに迫られるのは大変だろうなあ。
ページ数がもうちょっと多ければ、縁の破天荒な活躍とか見れたかもしれないと思うと残念。単なる同性好きの危険人物止まりになってるのがもったいないかな。的良みらん絵はやっぱり良いなあ。
……と、そんな感じのオムニバス集。やっぱり先行してる CD を知ってる人向けって感じがするかなあ。まぁ、余裕があったら追っかけてみても良いかも。
hReview by ゆーいち , 2008/08/27
- School Heart’s―月と花火と約束と (一迅社文庫 ん 1-1)
- 伏見 つかさ,みかづき紅月,内田竜宮丞,魁
- 一迅社 2008-08-20
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ぶよぶよカルテット
言葉で伝えるのは難しいな。音で伝えるほうがよっぽど簡単なのに。
ひょんなことからひもじい思いをしていた変わり者の先輩・音城トリルに、クロワッサンを恵んだ琢己は、彼女のパートナー認定され、何かにつけて付きまとわれ始める。変人だけれど、確かな音楽の才能を持つトリル。彼女に当てられたかのように、琢己もかつての音楽を楽しんでいた思いを蘇らせていく。けれど、琢己の幼馴染みでもうひとりの音楽の天才少女・七瀬凜音は、独特の音楽観を持つトリルと対立しているようで、そして、それは琢己が思っていたよりも、もっと深い部分に根ざしていて……。
いやぁ、音楽を題材にした作品で、出来が良いと嬉しくなりますね。というか、演奏のシーンだったりの楽しさが伝わってくるのが良い良い良い。そんなわけで、音楽を楽しむ、そんな思いがひしひしと伝わってくる作品でした。
変人と評判のトリル先輩と、プロとして活躍する凜音の対立から一転、ともに何かを作り上げていくという展開は、強引に見えてけれどほのぼの。ふたりの対立の根本的な理由が、上手くプラス方向に作用しているのか、論を戦わせる様すら楽しんでいるようで良いですね。
一般人代表的な琢己も、そんなふたりの間に入って、苦労しながらも楽しんでいって、どんどん音楽が好きになっていって、最後は彼女たちと一緒にひとつの世界を作り上げるまでに。こういう前向きに楽しいを描いた作品ていうのは、最後まで気持ち良く読めるから大変好きでございます。本作もその例に漏れず、最後の最後まで楽しませていただきました。
エピローグも心憎い演出、きっと琢己、あとでジュトゥブの意味を調べて悶々とするんだろうなあ。どっちの戦いも負けたくないと言ったトリルの言葉の意味に気付いたときには、もう後戻りもできないかも? そんな戦いも見てみたいと思いつつ、まるごと楽しめた一冊でしたね。
……というか、みかづき紅月、侮りがたし。美少女文庫のシリーズよりぐっと楽しめたんですが、これはこれで、ラノベでの作品も楽しみになってしまいますね。
hReview by ゆーいち , 2008/07/19
- ぶよぶよカルテット (一迅社文庫 み 1-1)
- みかづき 紅月
- 一迅社 2008-06-20
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乙女♥新撰組
悪いな。生まれてから今まで、私は甘えることを知らぬ……
斎藤肇は、幼なじみで悪友の松本善雄とともに、京都へやって来ていた。田舎から上京した目的は一つ。音に聞こえた新撰組の隊士として名を上げること。花街を物珍しげに見物するふたりが浪人に絡まれ、善雄が斬り合いを始めた矢先、少女が割って入った。自らを新撰組局長という彼女の名は近藤心梨といった。
とか聞こえてきそうなノリの作品。新撰組の面子が全員女性て……。まぁ、その設定は許そう。だけど、幕末を舞台にしてるのに、さすがに当たり前のように横文字が飛び交う世界は違和感の方が強かったかなあ。幕末にツンデレて……。
まぁ、それはともかく、みかづき紅月作品は『サムライガール』あたりは読んでいたけれど、雰囲気は似てる感じ。普段は勇ましい彼女をあれやこれやの末に籠絡して調教しちゃえ、な展開。
主人公の肇も、平時はまじめなくせに、いたすとなるとSっ気全開になって大変ですな。この辺も前のシリーズの主人公に似てるかも。というか、作品の傾向なのかな。
一応、悪友の善雄と副長のカレンのエピソードも入ってるんだけど、これは場つなぎ的なノリなんですかね。まぁ、これはこれで。
何気に重い設定持たせてるけど、泥沼って感じでもなく、お互いを求め合うための舞台装置的な役割になってるんで、なんだかんだいって徹頭徹尾ラブいお話だったかも。
キャラはまだまだ出せそうだけれど、これもシリーズ化なんですかね?
hReview by ゆーいち , 2008/04/21
- 乙女♥新撰組 (美少女文庫)
- みかづき 紅月
- フランス書院 2008-04
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