Home > Tags > クジラのソラ
クジラのソラ Tag Archive
クジラのソラ 04
失ったものを取り戻すために 不条理を理不尽で殴りつける 雫のラストゲーム!
アリスの兄・アーサーが仕掛けた罠は巧妙にして悪質。地球人類すべてに、伏せられていたゼイの秘密、ゲームの真実、そして自らの価値が伝えられ、それは大きな変革を否応なく予感させた。
郁恵の死を引き金に、第3段階への進化のために雫たちのもとを去る冬湖。再び心を閉ざす聖一。結果、〈ジュライ〉は事実上の解散状態となり、雫もグランプリの優勝、兄への再会という目的半ばにして、日本への帰国を余儀なくされ。
失意からの再起、雫が雫らしくあるために、兄の足跡を辿った終着点で、彼女は最後のゲームを決意する。
激しく設定がインフレして、どうなることかと思っていたら、最後の最後は1巻ばりのスポ根で熱血な展開に激しく燃えた最終巻。
ゲームの才能という点において、世界のトッププレーヤの中でもほんの一握りにしか許されない領域に到達した、真の天才たちと渡り合う、「一般人代表」な雫の、誰にも負けないというその信念が熱い。そんな彼女の戦いを見て、世界が一つになるという展開も、これまたベタながら激しく燃える。
序盤の失意な展開は見ていて辛いものがありつつも、彼女が本領を取り戻してからの無理無茶無謀をとにかく押し通す勢いは、これまでのシリーズ同様、だからこそ感動を生み出す原動力たりえましたね。
全4巻という比較的短いシリーズながらも、とにかく盛り上がり続けていったお話でした。次作がこういう方向性の物語になるかどうかは分かりませんけど、きっと楽しい物語になることを期待して、その日を待ちたいと思います
で、ソラの名前の由来があとがき読んでもピンと来なかったんですが、元ネタはこれみたいですね。確かに、まんまだわ。
hReview by ゆーいち , 2007/11/23
- クジラのソラ 4 (4) (富士見ファンタジア文庫 159-5)
- 瀬尾 つかさ
- 富士見書房 2007-11
- Comments: 0
- Trackbacks: 2
クジラのソラ 03
WG準決勝開幕 錯綜する思惑を背に〈ジュライ〉に立ちはだかる最大最強の敵 そして……
冬湖の第2段階アウトシンガーとしての覚醒を経て、雫率いる〈ジュライ〉は激戦必至の世界大会の準々決勝すらあっさりと突破。
その過程で少しずつ変容していく冬湖の様子に気づきながらも、彼女に対して何も有効な手を打つことのできない面々の歯がゆさとか無力感とか、本戦以上に人間関係の重みが増して行っています。雫と冬湖とか、智香とマルティナとか、聖一とアリスとか、互いに足りないところを補ったり、心を支え合ったり、そんな関係が深い信頼に基づいていたり、あるいは罵詈雑言の応酬みたいな目に見える形で伝わってきたりと、様々な人間模様が面白いです。
そして、熱い。《ゲーム》の史上を振り返ってみても、この上ないほど最強で無敵の存在だった敵を相手に一歩も引かぬ総力戦。あらゆる手段を講じ、限界を超えてもまだ届かない、そんな壁にも決して背を向けずにぶつかり、打ち砕かんとする雫の意志と、築き上げてきた絆こそが〈ジュライ〉を一つにまとめている柱。
すべてを一つに束ね、決着へ至る思考のステップが、思いの重なりが、そして鮮やかに展開されるスパイラルケージが、優秀すぎるチームメイトに劣等感や嫉妬すら抱いていた雫自身の成長を感じさせます。
また、超越的な存在かと思われていた異星人と、人類の政治的なパワーバランスが根底から覆されるような事実が明かされ、様々な思惑の入り交じる《ゲーム》の舞台裏。今回の仕掛けの首謀者の、真意と深意がどこにあるのか。衝撃的な結末で続く!
完結に至る展開がまだ予想できませんが、希望はまだ残されている? 何はともあれ、ラストエピソードが激しく楽しみです。
hReview by ゆーいち , 2007/05/23
- クジラのソラ 3 (3)
- 瀬尾 つかさ
- 富士見書房 2007-05
- Comments: 0
- Trackbacks: 3
クジラのソラ 02
アジア大会を一気にすっ飛ばして、頂点を決する世界大会へたどり着いたジュライの面々。各国の思惑が錯綜する一大イベントだけに、まさに総力戦。大会前の前哨戦とばかりに、《ゲーム》に突入する前の、プレーヤたちのリアルでの交流とかも、コミカルなシーンもシリアスなシーンも入り交じっていい感じ。
初戦にて《ゲーム》の過酷な一面を突きつけられ、そして明かされる《ゲーム》の真実。アウターシンガーの存在の意味、白いくじらの歌声、《ゲーム》優勝者の行く先、異星人たちの真意、新なる敵。これまでSF風味が強い作品かと思ったら、そこを突き抜けてかなりファンタジー色が前面に出てきた感じ。いわゆる、『発達しすぎた科学は魔法と区別が付かない』?
今回も雫は、周囲の優秀すぎるプレーヤたちに劣等感を抱いたり、チームよりもアリスとの研究を優先する(ように見えた)聖一に不信とほんの少しの嫉妬を感じたり、《ゲーム》に臨むための気持ちを失いかけたりと迷い悩んで。そして、信頼すべきチームメイトの智香や冬湖の言葉や行動に励まされ、自分を支えてくれている皆の気持ちに気づいて、再び戦いの場へ赴く決意を固める。しっかりと成長を感じさせる展開が見事。そして、雫と冬湖の百合っぽいシーンも最高(笑) 絵師さんGJ!
《ゲーム》本来の目的が、強大すぎるコズミックイーターたる存在を誘導するための単なる呼び水にすぎないという、世界を根底から覆すような真実と、アウターシンガーの先の段階を望む、ソラという存在。エピローグではなんかすごいオチで続いたけど、彼の真意がまだ読み切れないし、一枚岩ではなさそうな異星人間の綱引きなど、《ゲーム》の裏でうごめく思惑は、否応もなく雫たちを戻りようのない道に引きずり込んでいきそう。
念願の兄との再会を果たした雫、目的を達成しつつも世界大会は残すところあと3戦。さらなる強敵と相まみえたときの成長がどのように成されるのか、彼女の成長物語としても先が楽しみなシリーズです。
- クジラのソラ | ライトノベル | 富士見ファンタジア文庫 | 瀬尾つかさ | 読書感想
- Comments: 0
- Trackbacks: 2
クジラのソラ 01
素晴らしい出来。設定や世界観にSF要素が多分に盛り込まれているけれど、作品の中核となる《ゲーム》を制するためにはスポ根するしかないというのが大変熱い。
チームメイト・智香や冬湖といった傑出した才能に対するコンプレックスやら敗北に打ちのめされる屈辱やら、兄への憧憬やら、《ゲーム》に隠された想像だにしなかったリスクやら、未だ明かされない真実やら、主人公の雫にとっては、自分の夢を実現するための第一歩がようやく踏み出せたといった本巻。これから世界の強豪たちとの激戦をどのように戦い抜いていくのか、どうしようもない壁が立ちふさがったときに、《ジュライ》の面々は互いを支え合うことができるのか、人間ドラマとしても先が楽しみなシリーズです。
作中の設定として断片的に明かされる、《ゲーム》内の世界や、アウターシンガーの存在、知覚できないくじらの歌とか、気になるタームも満載。そもそも地球人を打ち負かした異星人が《ゲーム》を制した優秀な人間を引き上げる意図とか、その他の勢力の思惑とか、結構背後は入り組んだ伏線が散りばめられてる印象。ぜひ、打ち切りにならずに完結まで頑張って欲しいところです。
艦隊戦の描写とかは、短い文章で簡潔に行われているので、想像しづらいといえばしづらいですが、戦闘の展開のスピーディーさとかを考えると、あまり複雑化してもしょうがないのかもなあ。実際の戦闘時間も、数十分を超えると長期戦という風情だし。対戦相手との会話も、互いが望めば可能とかあったけれど、これは今後出てくるライバルキャラとの会話とか、そういった重要なシーンで使われそうだなあ。
- クジラのソラ | ライトノベル | 富士見ファンタジア文庫 | 瀬尾つかさ | 読書感想
- Comments: 0
- Trackbacks: 1
Home > Tags > クジラのソラ
- 応援中
- サイト内検索
- フィード
- メタ情報
- 54 queries.
- 2.831 seconds.


