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京極 しん Tag Archive
もて?モテ!―ある日突然モテ期になった!
この村田良太郎……モテモテになるためなら、一切の躊躇も遠慮もない!
非モテながら、女の子だらけのハーレム=モテ王国の建国を目指し、日夜勧誘に励む良太郎。その勧誘をことごとく袖にされる毎日を送る良太郎の元に、義父から送られてきた不思議な携帯電話。突然その携帯から出現したちんまい巫女の姿をした自称モテ神・サクヤによると、この携帯に異性のメールアドレスを登録すると、その子にモテモテになる? 何が何だか分からないけれど、とにかくそうらしい。良太郎についに訪れたモテ期! 念願のモテ王国への伝説が始まる!?
とか、
野望は遠大、そのくせまったくモテる気配のない良太郎の元に突然訪れたモテ期。てか、もう、このモテ携帯とかいきなり言われて、それをすんなり受け入れる時点で、こいつはどこかおかしい(笑)
そんな感じで、メアドゲットでモテまくりだぜフゥハハハなギャルゲの王道展開になるかと思いきや、良太郎の肝心なところで紳士になるチキンハートのせいで、美味しいところはお預け状態? まぁ、そのおかげで結果オーライな展開になるのも、これまたこの手のお話のお約束ではありますが。
で、少しずつフラグを立ててこれからもお話が進んでいく? どうにも、今回のお話で良太郎の中に本命ができたようなできないような、その気持ちに気付いたときに、自分の信念とどう向き合うのかとか、問題が残されてますが、それも深い部分の説明をすっ飛ばす潔さで華麗にスルーしてくれたりするのかもしれませんね。
で、細かいネタだけど、良太郎の義父の世界最強への道って、修羅の門じゃねーか! こんなところでそのネタを見てしまうとはなどと、脇道で唸ってしまいましたよ。というか、微妙にパロディのネタが古めかも。
hReview by ゆーいち , 2008/11/08
- もて?モテ!―ある日突然モテ期になった! (MF文庫 J な 4-1)
- 長野 聖樹
- メディアファクトリー 2008-10
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ほうかご百物語〈3〉
頑張るよ、僕は。僕にとって、イタチさんがいてくれるのは、ほんとに嬉しいことだから。
美術部幽霊部員の穂村の依頼で、雪深い温泉宿の怪異退治に出かけることになった真一たち。冬休みの小旅行に浮かれる真一たちを待ち受ける妖怪の恐怖とは……!? そして、そんなこんなで冬休みが明けて三学期に突入。しかし、真一とイタチさんをかつてない最大の危機が襲って……。
光あれ! ――或いは、火取魔の事
雪山温泉宿妖怪事件、問題編。嘘。本当はお風呂でドッキリ!
サービスカットが眼福もの。そして奈良山くん、大活躍。さすが、枯れてるだけあって達観してますなあ。
真一のイタチさん礼賛はどんどん直球になって行ってるような。
幸せの形 ――或いは、雪女の事
人間と妖怪の結ばれるエピソードは数あれど、多分一番ポピュラーな雪女のエピソード。
いやいや、イタチさんは、こういう前例があるのを目にして、どう思ったんでしょうね。真一からの大プッシュを受けつつ、いつかは別れを考えていたのかもしれないけれど、少しは考えを改めたでしょうか。
まぁ、先のことは分からなくても、現時点でバカップルぶりは、負けず劣らずですよ?
男なら ――或いは、木の葉天狗の事
なんかKOFのキャラが乱入してきたような。
真一と対決、そして目覚める友情、とはならず。なんか妙なヤツに目を付けられたなあと言う感じ。でも、知恵と勇気で頑張って勝利、はなかなか。
そして、赫音との関係をちょっと疑って問いただす
二人きりの世界 ――或いは、天の邪鬼の事
裏真一覚醒? なんかいきなり切れると別人に見えて仕方がないというか。
これと次のエピソードは割と大きめの陰謀が背景にありそう。
学ランを羽織った
……なんかそんな感想しか出てこないなあ(笑)
精一杯の冴えたやり方 ――或いは、白澤の事
最大級のピンチ到来!
なんだか、こういった明確な悪意が描かれると、ちょっと作品的には路線が違うのかなあという気がしないでもないですが。
少年マンガの王道よろしく、皆の力を結集しての逆転劇、そしてホントにスゴいの? と思われていた稲葉先生の獅子奮迅・一騎当千の大活躍。さすが九尾半端ない……。
今回は割とサブキャラに活躍の場が多かったですねー。
そしてエピローグ
良い感じにお話を締めてくれましたね。迷い家の伝承を上手く使ったラストシーン。真一とイタチさんが共に手と手を取り合って歩んできたのは間違いじゃないし、これからもきっと間違えることなんてないだろうなあと。
ほら、やっぱりハッピーエンドが最高じゃないですか。
hReview by ゆーいち , 2008/10/12
- ほうかご百物語 3 (3) (電撃文庫 み 12-3)
- 峰守 ひろかず
- アスキー・メディアワークス 2008-10-10
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セキララ!!〈2〉
世の中に、『やればできる』なんてことは、ひとつもないんだよ? どんなことだって、『やらなきゃできない』んだよ?
自らの黒歴史でもある小説『邪王戦聖記』の世界から現実にやって来た火琉奈。『邪』である邪樹を退け、一件落着と思いきや、火琉奈はそのまま拓巳の元に残ってしまう。恋人の桜からは冷たい目で見られるわ、親からは怪しまれるわ、この先いったいどうすれば……。そして、ついに次なる敵が現れる。桜に気安く近づいて来た謎の男。もしかして、あれは『サクラの婚約者』にして殺人鬼の……?
自作小説から現れたキャラクターの言動と、それによって思い出した過去のイタい行動に苦しめられた前巻とは、また違った痛さに襲われますね。
小説の展開を全て知る作者だからこそできるチート行為で火琉奈を強化した拓巳たち。次に現れた敵キャラを打倒するために万全の準備で望もうとするけれど、そればかりにかかずらっているわけにはいかなくて。
自分がなりたい自分と現実とのギャップに苦しめられ、周囲の人間たちが特別に見えて、自分にはなにもないと錯覚してしまう拓巳。けれど、作者の特権を使って誰にもできない方法で『邪』と戦うことができたことから、勘違いしていって、ついに爆弾が炸裂。桜との関係がぎくしゃくしていたところに、止めとばかりに投下されたこの取り返しの付かない行動。端から見てもそうだし、冷静になってしまった拓巳自身も自分を消してしまいたいくらいに恥ずかしくて、そしてそれ以上にどうしようもなく逃げたい大失態を犯してしまいましたね。
桜との関係も、ここで結構厳しいものになってしまったし、彼女と近づくきっかけになったバンドのメンバーとの意識の違いも、これから尾を引いてくるのかも。そして、何よりも、社会的に抹殺されかねない窮地に陥ってるんだけれど、ここからのリカバリー、どうするんだろう……。
さらには、物語自体も、なんだか本格的にファンタジーに移行しそうな雰囲気。イタい物語を題材にした物語、それ自体が、イタいお話になってしまいかねないけれど、これは、作中作の登場人物と、その作者との対決とかいうメタな展開になっていくのかな?
hReview by ゆーいち , 2008/09/03
- セキララ!! 2 (ファミ通文庫 は 3-1-2)
- 花谷 敏嗣
- エンターブレイン 2008-08-30
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ほうかご百物語〈2〉
ぼくは決めたんだよ。学校に湧く妖怪は、もう一匹たりとても見逃がさないって。
イタチさんを一員として迎え、学校の不思議現象への対処は美術部の役割になっています。今日も今日とて持ち込まれる相談事を、まじめなイタチさんと一緒になって解決。犬神憑きに、秋祭り、プールの怪異、そして年末の大決戦まで、二学期も盛りだくさんでお送ります。
イタチさん、かわいいよ、イタチさん。
もう、なんかそれだけで十分なくらいの展開ですが、新キャラも迎え賑やかささらに増の第2巻。
妖怪退治のバトル分は最後の章以外はかなり薄いのかなあ。いや、どれもこれも、緊迫感とは縁がないので、どこかほのぼのとした戦いになっているんですが。
そうすると、後はイタチさんの可愛さをとことん楽しむだけになるわけですが、今回もなかなかにサービスシーンも多くて、水着ですよ、水着。照れ照れな彼女の姿を眺めつつ、まったりと楽しむのがこの作品の正しい楽しみ方かも。
最初にイタチさんと交わした約束は、最後まで果たすつもりのない約束として、真一と彼女の間で共通の認識に変わっていったのかな。人間世界慣れしてないイタチさんが、年越しの後、真一と嬉しそうに交わした会話は、この先の幸せも暗示していそうですね。
hReview by ゆーいち , 2008/06/14
- ほうかご百物語 (2) (電撃文庫 (1606))
- 峰守 ひろかず
- アスキー・メディアワークス 2008-06-10
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セキララ!!
誰にでも、人には言えない過去がある。おれにだってある
あ……ありのまま、今、起こった事を話すぜ! 『放課後、大通りで“火琉奈”に会った』。白昼夢だとかイタいファンのコスプレだとかそんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ。もっと恐ろしいもの片鱗を味わったぜ……。
主人公の拓巳が過去に書いたオンライン小説のヒロインが、そのままの姿と能力で現実に現れ、さらに物語の筋をなぞって敵まで現れてさあ大変。過去の自分をぶち殺したくなるような黒歴史の産物が、今、傲然と牙を剥く! って、これはいろいろな意味でイタい(笑) 過去に小説を書いたことのあるひと、また現在進行形で書いているひと、そのどちらもが通ったかもしれない黒歴史が、白日のもとに晒されたとしたら……。拓巳の場合は、ネットでのイタい行動がきっかけで、全てを封印して一般人として生きることを選んだのに、ここに来て過去の恥部を洗いざらい見せつけられる苦悩は、筆舌に尽くしたいのでしょうね。
でも、笑える。こういう厨二病全開な設定を、上手いことギャグパートに盛り込んでますね。出てくる用語とか、作中小説『邪王聖戦記』の地の文とかが、イタくてイタくて笑えてしまう。こういう方向性の物語を書いているひとは、また違った意味で転げ回りたくなるんでしょうね。
登場キャラも、なんだかんだで、拓巳の過去と関わっている面子ばかりで、主人公の彼女の桜さんが、実は……、な展開は驚愕したというか大笑いしたというか、世間の狭さとネットの恐ろしさ、そして空気の読めない厨房の行動力に感動すら覚えます。脱オタクを図った拓巳と、現役のオタクである久実本やGTさんとの間にある、ギャップがまた壮絶で壮絶で。なんか、こんな良識派な主人公は久々に見た気がします。
リアルとバーチャルの混合具合としては、『ラブ★ゆう』とかを彷彿とさせますが、それとは別方向に突き抜けた厨二でテンプレな展開なのですが、それも含めて、この作品の空気を見事に作っていると思いました。こんな風にドタバタな展開を続けてくれるなら、続きが読みたくなってしまいますね。オリジナルの『邪王聖戦記』は、ラストまでやっちゃった系のラストなので、そこへ至る物語をどう変えてくれるのか、続きが出てくるとしたら良い結末を迎えて欲しいですね。
とにもかくにも、このイタさを楽しめるかどうかが、分かれ目の作品ですね。個人的にはとても面白かったです。
hReview by ゆーいち , 2008/03/29
- セキララ!! (ファミ通文庫 は 3-1-1)
- 花谷 敏嗣 京極 しん
- エンターブレイン 2008-02-29
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