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十三番目のアリス〈4〉

stars 南海のメガフロートが決戦の舞台! 守られるだけの三月は苦渋の選択を迫られる

短期海外留学で南の島『ブルーエデン』にやってきた一行。技術の粋をこらした洋上に浮かぶ大規模建造物は、実は『組織』の拠点の一つで、そこには『七番目』ことノエルと彼女の主・エレノア。
自身の立ち位置と、役割、そして自ら望む在り方とのギャップに悩みつつも、三月はアリスやリリスにいじられて悪い気はしなさそう。って女装したりしてる場合じゃないって……!

そんなこんなで海外遠征の第4巻。序盤でバカなノリを炸裂させつつも、後半のシリアスでどろどろ風味の展開は、落差が激しすぎると思うのですよ。三月はアリスに守られるだけの足手まといでいるのに耐え難いものを感じつつ、けれども、すでに人外たる彼女らの戦いは、そこの一歩足を踏み入れることすら許されない領域へエスカレートする一方。三月の価値は力ではない部分であると、アリスやその母・ラミアが説きつつも、そこは男の子、やはり好きな子は守りたいという気持ちはひしひしと感じますね。ノエルとの一戦はそんな彼の、決してスマートではないけれど、戦いに臨むなら何をおいても生き残ることを一義にするという決意の現れ。搦め手から攻めようと、正攻法でなかろうと、守りたいものを守る力を望み、好意の裏切りと苦悩の果てに初めて得た勝利の味は、味わいの良い美酒などではなく、辛酸に塗れたもので。

『組織』も一枚岩でなく、それぞれの思惑で敵と通じ、味方を欺き、その先に何を望むのかがまだ見えない状態。ラミアですら、手段を選ばぬ冷徹さを見せるし、敗者に情けを見せないシビアな世界が、脳天気なラブコメ展開と表裏一体なのは冗談みたいなシビアな世界。

なかなか敵が減らない展開だけど、今回の退場シーンは後味悪かったなあ。アリスも見せ場が少ないし、三月自身の戦いも、こういう活躍をさせたかったのかなあと疑問に思うよなものだったし、ちょっと各キャラの役割が迷走気味な感じなのかな?

hReview by ゆーいち , 2007/08/24

十三番目のアリス〈4〉
十三番目のアリス 4 (4) (電撃文庫 ふ 8-4)
伏見 つかさ
メディアワークス 2007-08

十三番目のアリス〈3〉

十三番目のアリス 3 (3)読了。

サブキャラに焦点を当てた短編集4編を収録した第3巻。怜奈と誠人の出会いを描いた「女子寮の眠り姫」。温泉へ行こう! ポロリもあるよ!? な「どきどき温泉パニック!」。当面のライバルキャラ・リリスの過去を描いた「十二番目のリリス」。イマイチ影の薄い三月くんとアリスのいちゃラブっぷりが嬉し恥ずかしな「純情♡ボーイ・ミーツ・ガール」。

巻が進むごとに作風がこなれてきて、面白さは上昇傾向。大変よろしいですね。相変わらず設定とかはどこかでみたことがあったりで、オリジナリティで魅せるという作品ではないですが、ついつい読み進めてしまいますねえ。

今回も、多分一番番外編らしい「女子寮の眠り姫」のエピソードがツボ。怜奈と誠人のそれぞれが思い描く夢の形、過去の出来事、ちょっとしたセリフが心に響いたりして、いや、もう、このエピソードだけで元は取ったぜ、的な感じ。怜奈からあからさまに好意を向けられている誠人が気付かない鈍感さはともかくとして、策士っぽい印象を持っていた怜奈が、その実結構必死にアピールしてるというギャップが大変よろしい。まぁ、その次のエピソードでは誠人のハダカ見て下半身に支障を来したり(笑) ってこの一文だと何が何やら……(^^;

「十二番目のリリス」で描かれた、リリスとイリスという二人の関係は、そのままIFとしてアリスと三月の関係に当てはめられるのかなという感じも。今後ストーリーが進展するに従って「純情♡ボーイ・ミーツ・ガール」で三月が胸の裡に抱いた覚悟が試されるシーンも、あるいはアリス自身が選択を迫られるシーンもありそう。反面教師的な存在としてのリリスが身近にいる現状で、そのような事態が起きたとき、それぞれがどのような決断を下すのか、それもまた気になるところ。

ともあれ、無事に続刊の刊行も行われそうな雰囲気なので、次回の海外留学編も楽しみに待てそうです。

十三番目のアリス〈2〉

十三番目のアリス〈2〉読了。

ほとんどデレ状態なアリスが可愛いやら、けれどあっさりと陥落しすぎで依存しすぎだぞと声高に異議申し立てを行いたく。

新キャラのリリスと今回の敵キャラ「十番目」のメイドロボ、さらには下級生の恋敵(?)まで加わって賑やかになれど、その分本編のストーリー以外の部分が盛り上がって、アリスを巡る組織絡みの目的部分の種明かしが先延ばしになっているような。次巻が「生き残りをかけた」とか書かれてるので、なんか売れ行き次第ではその辺がすっぱりと明らかにされずにフェードアウトとか……。う~ん、それは避けてほしい。怜奈の思わせぶりなお節介も、なんか裏があるんじゃないかとか思えてくるし。「十二番目」の目的とか「十三番目」の秘密とか、いろいろ気にはなるのですが。しっかりと完結させてほしいかな、と。一応次巻も買いますよ。

どうでも良いことですが、ラノベ登場のメイドロボ最強は終わクロのSfさんだと思うのですよ。

十三番目のアリス

十三番目のアリス読了。

ふむ、なんとも定型的なツンデレヒロインですね。S分多め。少年漫画的なノリが強い、電撃らしいといえば電撃らしい作品。そのせいか、突出した部品がないので、そのまま記憶に埋もれてしまいそう。

ポルナレフネタは、面白かったけど、商業作品で使うのはどうよとか思ってしまう。いや、面白いから、可か不可かのどちらかと問われたら可に一票。だけど、こればかり印象に残っては本末転倒だろうしなぁ。

あと、ヒロインの武器の名称が某ARMSをそのまま連想してしまうので困った。武器の呼称にしろ、振られた二つ名にしろ、このネーミングセンスが私は少し恥ずかしい。

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