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DDD 〈2〉
待望の2巻 あれ、予想外で完結しない? でも先が非常に楽しみ
海江と所在の出会いから初めての悪魔払いに至るまでのエピソード「S.VS.S」を中心にした第2巻。その中で出会う陽気な吸血鬼、フォーマルハウト・日守秋星を中心にしたエピソードや、最強妹・石杖火鉈がついに動き出すお話などを収録。
街で流行の野球を模したゲームSVSに突如現れた殺人ピッチャー、悪魔憑きのシンカー。彼を何とかするために、所在は行動を開始する。かつて天才と呼ばれたプレーヤの栄光と挫折、転落の軌跡。決して打たれない投手、全てを打ち崩す打者。あり得ないはずの存在を生み出した背景に潜んだ悲劇の顛末。
……第1巻の内容がかなり薄れているので、時系列的に初期に来る SVS のエピソードが、すでに仄めかされていたことに気付かなかったなあ。こういう時間軸をいじる構成は、奈須作品ではお手の物というか、『空の境界』から変わってないというか、おなじみではありますが、2巻にも年表付けておいて欲しかった。
大部分を占めるエピソードが野球についてのふたりの対照的な打者と投手の物語で、悪魔憑きという異能を除いてみても、彼らの対決シーンはまさに一投一打が魂を削るかのような凄絶なもので、それまでの蘊蓄とか不幸合戦とかどうでもいいと思わせる熱さはさすが。
海江と出会った所在がどのように、義手を手に入れ、悪魔払いなどを始めたのかを語るエピソードでもありますが、当の所在自信はその顛末を記憶していないのかな。日中の記憶を喪失するという設定をうまく使ってますが、その辺も含めて、犯人をミスリードする叙述トリックなどは反復して使われてるとワンパになってくるかなあ。前巻に引き続いて、二段構えの種明かしだったし。
反則的な存在の妹キャラ・カナタがついにオリガ記念病院から外に出て、第3巻では大変なことになりそう。その他のD棟患者も、巻末の対戦表とか見ると一筋縄ではいかないような個性的なキャラばかりだったのにあっさり全滅て。作中で語られない設定までしっかり考えてそうで、けれど、あっさりと使い捨てる潔さも大したものですね。
年内に第3巻も出る予定っぽいので非常に楽しみ。
hReview by ゆーいち , 2007/08/13
- DDD 2 (2) (講談社BOX) (講談社BOX) (講談社BOX)
- 奈須 きのこ
- 講談社 2007-08-10
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DDD 1
近所の書店に普通に売っていたので購入。なんでウチの店には入ってこないのですかー!? ……それはそれとして。
『空の境界』の雰囲気を色濃く感じさせる奈須きのこの新作。これまでの奈須作品共通の世界観からはやや外れた空気が感じられるけれど、登場人物の終わりっぷりや、意味深に見えながら真相が明かされない事象など、相変わらず読み手を選ぶというか。や、すでにこの作品を手に取る時点で選別は成されているというか。
時系列がバラバラで、巻末の年表を見ないと事件の繋がりがよく分からないワナ。この人は小説書くときはいつもこいう手法を採るのですか? 叙述トリックもガンガンで、展開的にはワンパかもしれないけど、なんというか勢いで読ませてくれます。『H and S』の2編は分かりづらいけど構成が面白かった。
描き下ろしの『回想猟月 - formal hunt.』の最凶妹は、もうなんというかご愁傷様。この手の凶悪な妹につきまとわれる主人公の図というのも、奈須作品の様式美。
さて、何となくもう1冊で終わりそうな雰囲気だけど、謎だらけのカイエの正体とか、そもそもの悪魔憑きの真相とか、そういった部分のネタ晴らしはあるやあらざるや?
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空の境界 下
いや~、やっぱ1日で読むのはそれなりに疲れるかも。
かなり無茶な文章量だからなぁ(^^;
でも、ま、数回目ですがやっぱり楽しんで読めます。
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