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魔女ルミカの赤い糸 Tag Archive

魔女ルミカの赤い糸〈4〉 白き雪の愛

stars いつまでも二人でいましょう。琴也先輩……。

「魔女の王」となる資質を身に宿した留美華は、メルリスの去った屋敷でひとり暮らしていた。その寂しさを紛らわすかのように琴也は彼女を遊びに誘い、留美華もそれに応えひとときの安らぎを得ている。しかし、再び現れるメルリスと謎の少女メルリッサ。ふたりの出現で、留美華は魔女の王への覚醒を強いられることになる。囚われた留美華を助けるために、琴也は由奈たちの力を借り、魔城へと挑む。

なんというリセット技。いや、確かにここまでこんがらがってしまったら、こういう方法で出会いからやり直すというのはありだとは思うのですが、なんだか唐突に感じてしまったなあ。細かい伏線はしっかりと張られていたように思うけれど、それが最後に一気に回収された感じがしてしまったからかなあ。ラストに至るために、とにかくこの巻で決着を付けるべく仕掛けを巡らせたという印象が。いや、ああいうリスタートなエピローグも好きなんですが。

このシリーズ、やっぱりエロスな描写が抜きんでていたけれど、そのための物語になってしまったようにも思ってしまいますね。2巻以降の琴也の能力は、確かにこういう描写を行うにはうってつけだったけれど、結局最後まではっきりとそういう行為が必要な理由は明かされなかったような。この背徳さ加減が必要なんだ、みたいな説明はありましたが。まぁ、今回のもかなりぎりぎりな行為で、ぇちぃことはぇちぃんですが、ここまでやっておいて留美華と結ばれてないとかどんだけ遠回りなんだというツッコミはありですか、なしですか?

結局、それは、これからのふたりの未来のために取っておけってことでしょうけれど、そういう愛のあるシーンをもっと見てみたかったかもなあ。ラスボス? あぁ、なんかいましたね、どんどん小物化していった感じがして、存在意義に疑問を持ってしまいましたが。

hReview by ゆーいち , 2008/08/05

魔女ルミカの赤い糸4
〔MF文庫J〕魔女ルミカの赤い糸4 (MF文庫 J た 5-4)
田口 一
メディアファクトリー 2008-07-23

魔女ルミカの赤い糸〈3〉 錆びついた時計塔

stars ねぇ先輩。……本当に、わたくしのこと愛してくださっていますか?

街で頻発する少女失踪事件。これが悪魔の関わる事件と踏んだ松明の騎士団は調査を続け、由奈も疲労が溜まっている様子。それを横目に留美華と穏やかな毎日を送ろうとする琴也は、けれど彼女の機嫌に振り回されてばかり。そんなとき、琴也たちの学校の三年生に転校生がやって来た。アリシア・エルフォードと名乗った彼女は、琴也に対して悪魔の存在を知っているかのような語りかけをして……。

表紙をめくったら口絵が危険で相変わらず人前で読めない作品です。挿絵もどれも、なんというか、危なげなイラストばかりで、危険。

メルリスの存在なんてすっかり忘れていましたが、まだ留美華を使って何かをしようという企みは捨て去っていないということで、今回は騎士団が秘密裏に行っていたとある計画に関わる物語。敵方として登場する人物が、どいつもこいつも小物感あふれ、頼んでもいないのにぺらぺらと内情話すのは仕様ですかそうですか。なんか、やたらと長文の説明台詞が随所に出てきたような気が。

そして、琴也は新キャラのアリシアに加えて、幼女な双子まで毒牙にかけてなんだこの展開。なんだか、そういうシーンが中盤以降大部分を占めていたような気がしますが、サービスシーンは気合い十分? どんどん危ない演出が施されていきますが、どこまでエスカレートするのやら。

そして、留美華自身に知らず背負わされた宿命とやらも、ライバルとなりそうなメルリッサの登場ではっきりと見えてきた。なんだか、メルリスの思惑通りに話が進んでるような感じだけれど、黒幕たるメルリスがまったく威厳がないので、危機感とかそんなのさっぱりなんですよねえ。話的には、まとめに入りそうな感じ?

hReview by ゆーいち , 2008/05/16

魔女ルミカの赤い糸3
魔女ルミカの赤い糸3 (MF文庫 J た 5-3)
田口一 カズオキ
メディアファクトリー 2008-04-23

魔女ルミカの赤い糸〈2〉

stars 魔女を生み出す淫靡な儀式

魔女の力を失った留美華は、変わらず今日も琴也の元へ押しかけてきている。すでに監視対象ではないはずの留美華を、けれど由奈は見張ると言いながら、琴也と留美華の間に割って入ろうとしていて。文化祭開催が迫ったある日、クラス委員の琴也は文化祭準備委員として委員会に参加する途中、来年度から変更が予定されている学校の制服のデザイン候補を、ファッションショウ形式で発表し、人気投票を行うという企画を一人で進めている女生徒・霜月美弥に出会う。気安く彼女を手伝うと請け負った琴也に釣られるように、留美華と由奈も参加して。
その背後で進行している魔女の魔手に、まだ誰も気付いていない。

なんだか知らないうちに設定が追加されていました。というか、主人公が新たな力に目覚めました。なんか、唐突。その手段が、前巻の焼き直しかのように、口づけで力を他者に力を与えるというもので、これまたなんとも描写がむやみの淫靡な感じ。そのシーンの描写は、ひときわ力が入ってませんか?

学校の多数の生徒から影を奪うことを目論むメルリス。彼と共謀し、その策を実行に移す魔女・イシュルメ。新たな魔女の登場に、力を失われた留美華がどのように対抗するかと思っていたら、この展開。そして、生まれる新たな魔女・魔女。って増殖しすぎですわー。

琴也の力は、自分の身を削り、激痛を伴うもののはずなのに、なんだか乱発気味なのが気になります。というか、あの描写だと、普通に死んでいてもおかしくないのに、ぴんぴんしているのはなんでなんでしょう。この辺にもまだ隠された設定が潜んでいる? ラストではメルリスがまた物語をインフレさせそうなことを呟いてるし、一体どうなることやら。

見所としては、やはり琴也の力が発揮される口づけのシーン。なんでキスするだけなのに、ここまでぇちぃ描写になるのか。何気に大変なところにまで口づけているし、一歩間違えば別レーベル作品ですよ。この辺に挿絵を持ってこないのはさすがに危険と思った誰かの良心? や、見てみたい気もしますが。
そして、この作品でも、主人公女装させられてます。そして、なんだか癖になりそうになってます。目覚めかけてます? 微妙にアブノーマルな趣味を持つ琴也と、女王様然としてSっ気全開の留美華の関係というのは、面白いものですね。もう、限界突破しちゃいなさいよ、ふたりして。

逆に、人物の内面の移ろいというのは、相変わらず描写が足りてない気がするんですよねえ。唐突に心変わりしてしまったかのように見えてしまう急展開は、今回も健在でした。

hReview by ゆーいち , 2008/02/03

魔女ルミカの赤い糸〈2〉
魔女ルミカの赤い糸 2 (2) (MF文庫 J た 5-2)
田口 一
メディアファクトリー 2008-01

魔女ルミカの赤い糸

stars 曰く「ゴシックホラー風味エロチックラブコメ」 ……ホントえろいよ(笑)

奇妙な夢から目覚めた朝。クラス委員として早めの登校をしている主人公・琴也は、その途中、見知らぬ少女から告白を受ける。「やっとわたくしを愛してくださる人に巡り会えた」と。傲岸に、不遜に、琴也の背を踏みつけながら言った少女は、霧間留美華と名乗り……。

一方的に告白を受け、そして自分を好きになりなさいと命じられた琴也が、留美華の尻に敷かれながらも少しずつ彼女に惹かれていく物語……などではなく。留美華は自分の身体を取り戻すために策を弄する魔女で、琴也は彼女に見初められた生け贄に近くて。琴也がくちづけをすると、その箇所が留美華に奪われる──というより捧げられるわけですが、その描写がなんともエロス。過剰なくらいに耽美で淫猥な雰囲気を醸し出してますね。まぁ、レーベルの雰囲気に比してという感じで、本家のその手の作品と比べるものではないですが。

琴也が留美華に惹かれていく過程がかなりすっ飛ばされて、なんだか気が付いたら身も心も留美華に捧げてもいいや、的思考になっていたのはやや超展開な感じ。留美華も年相応の女の子らしい側面も持っているものの、そちらよりも魔女としての悪さや女王様的態度が前面に出てるので、ふたりの奇妙な関係の唐突な進展にはややとまどいます。

サブキャラとして登場した修道士見習い・雨宮嬢は微妙な扱いだし、1章を割いて語った別の魔女のお話は必要だったのかとか疑問もあったりと、構成的に見ると語るべきところを語り切れずに、風呂敷を広げてしまった感じもあり、そのせいで終盤の展開が早足に感じてしまうのかな。

最後はなんだかんだでハッピーエンド。作品の雰囲気は悪くないし、こういう系統はMF文庫Jにはあんまりなさそうなので、耽美系な書き手としていろいろな作品を出して欲しいかな。謎は残したままとはいえ、本作自体はこれ以上続けるには無理がありそうだし、別の作品に期待です。

hReview by ゆーいち , 2007/11/13

魔女ルミカの赤い糸
魔女ルミカの赤い糸 (MF文庫J (た-05-01))
田口 一
メディアファクトリー 2007-10

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