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IS〈インフィニット・ストラトス〉2

stars 違うぜ箒。全然違う。俺が『やらなきゃいけない』んじゃないんだよ。これは『俺がやりたいからやる』んだ。他の誰かがどうだとか、知るか。大体、ここで引いちまったらそれはもう俺じゃねえよ。織斑一夏じゃない。

「学年別トーナメントで優勝したら織斑一夏と付き合える」なぜかそんな噂が学園を席巻し、にわかに沸き立つIS学園。そんな学園にふたりの転校生がやって来た。ひとりはなんと一夏と同じく男子の代表候補生。ようやくできた男友達に喜ぶ一夏だが、もうひとりの転校生・ラウラは、なぜか初対面でいきなり頬を張り飛ばし敵対心むき出し。まだまだ波乱尽くめの学園生活、一夏の平穏は遠い?

織斑一夏のドキドキハーレムライフ!

バトル要素とかそんなのどっかに吹っ飛ぶくらいにハーレム化が進む物語。いや、お話の方も、ようやく物語のキーパーソンとなりそうな箒の姉、IS開発の権威たる束もその姿を現し、裏で色々動いてた思惑が、次巻以降は表出してきそうな雰囲気。

そして、良いとこなし、守られっぱなし、足を引っ張り、役立たず、さらには恋人になるという約束までも反故にされ、本当に正ヒロイン? と疑問符を浮かべたくなるような不憫な扱いの箒さんも、ようやく専用機持ちとなり、他のライバルとタメを張れるようになるのでしょうかね。彼女の場合、他のキャラと違って、機体のの性能差以上にISの駆り手としての練度が低くて及びが付かないような印象ですが、一夏がそうであったように、自身のフィールドでの戦いならば、あるいは昔からそうであったかのように、一夏と共に戦うのならば、その真価を発揮できるとかそんな流れになるのかなあ。箒自身は、かなり恵まれた立ち位置にいるキャラだし、現時点での実力差とかそんなハンデがあってようやくバランスが取れそうな気もしますし、あとはどれだけ焦らされまくって暴発するかとか、そんな一夏の受難をによによと楽しめばよいのかな?

新キャラも分かりやすいふたりが追加ですね。もう、その正体隠す気ないだろうと言わんばかりの男装美少女シャルルと、戦闘機会然としたクーデレっぽいラウラ。さらにふたりのフラグも立て、ここに完成を見る一夏のハーレム。万事四方において死角なしな女の園に築かれた恋の楽園(笑) いやあ、ここまでベタな展開を見るとにやにやが止まりませんね。

しこたま煮込んだ設定の数々のお披露目も楽しみではありますが、このド直球なラブコメ展開もまた、たまりませんのですよー。

hReview by ゆーいち , 2009/09/12

IS〈インフィニット・ストラトス〉2
IS〈インフィニット・ストラトス〉2 (MF文庫 J ゆ 1-2) (MF文庫J)
弓弦 イズル
メディアファクトリー 2009-08-21
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白銀のローレシアン〈2〉

stars ……救われなきゃいけないのは俺なんかじゃない……俺たちなんかじゃない、ローレシアンなんだっ……あいつが一番救われなきゃいけないんだっ! なのに、そいつが一番の犠牲を払うって腐ってるだろうがッ!!

異能の力を手に入れた武実はローレシアンと運命を結んだ。しかし、彼の毎日は黎子に下僕としてこき使われ、ローレシアンには冷笑されるばかり。そんな中、武実の友人たちがあやしげな宗教団体の虜となっていく。誰であろうと望みの人物に会わせてくれるという、その胡散臭げな団体に異能者の影を感じた黎子の命で、武実たちはその正体を探ることになるのだが……。

あらすじよりも帯に書いてある文章の方が的を射ていたような……?

学園異能ものとして展開するかと思ったらそっちよりもラブコメ分の方が圧倒的に多かったのは正しいような気がしますが、終盤に取って付けたように入ってくるバトル要素が正直要らなかったかも。というか、前巻もそうでしたが、敵方として登場するキャラがどうにも脅威として描かれてなくて、大ピンチ! のはずなのにあっさりと解決してしまってるのが盛り上がりに欠ける理由なのかもしれません。

というか、今回はさらに輪をかけて主人公であるはずの武実の見せ場がないことないこと。ロリ疑惑にBL疑惑とあらぬ疑いをかけられ、さらには主人(?)の黎子にボロ雑巾のように扱われ、想い人に告白することもできず、そして運命共同体のはずのローレシアンの気持ちには気付かない主人公スキルのおかげで、一番近いフラグすら叩き折ってみせるなど、不幸で前が見えません。

前巻の内容を随分と忘れていてローレシアンがかつて置かれていた境遇が割と容赦ない状況だったなあと人ごとのように感じつつ、それでも現状の武実との生活をまんざらでもなく楽しんでいるように見えるのは、彼女が救われつつあることの証なのかな。他人に興味もなかったような聖女としての道具であった彼女から、自分の大切なひとを救うための献身を見せる彼女への変化というのは、ときおりローレシアンが武実に示した嫉妬の気持ちと相まって、ようやくヒロインぽくなったのかなあとか思ったり。そんな彼女の見せ場も、新登場のオリガに半分くらい持っていかれた感もありますが。

ラストバトルを経て真相が明かされて、そしてまたラブコメ路線に戻ってくるあたりがさすがな気もしますが、エピローグのなんとも平和な日常への帰還具合といい、やっぱりそっち路線のお話で続きを読んでみたい気がしますね。

hReview by ゆーいち , 2009/07/04

白銀のローレシアン〈2〉
白銀のローレシアン〈2〉 (一迅社文庫)
上原 りょう
一迅社 2009-06-20
Amazon | bk1

IS(インフィニット・ストラトス)

stars 俺は……千冬姉を、箒を、鈴を、関わる人すべてを――守る!

IS――インフィニット・ストラトス――それは女性にしか扱えない兵器の総称。ISの操縦者を育成するIS学園に、男なのにISを起動することができてしまった織斑一夏は、半ば強制的に転入させられてしまう。女の園に放り込まれ珍獣扱いの一夏。そして、そこで再会した幼なじみの箒をはじめとしたクラスメイトに囲まれ、波乱に満ちた学園生活をスタートすることになる。

脳内的には戦闘イメージがMS少女的なアレで。あるいはバーチャロン的に。

作者氏は某えろげメーカでシナリオ書かれてた方らしく、ああ、なるほど、そんな雰囲気はあるかもねといったレベルですが、そのブランドの空気の残滓を感じてみたり。いや、ことごとく未プレーなんですけどね、ノリ的な部分で。

女だらけの学園に男ひとり放り込まれ、ハーレム的展開かと思いきや、主人公・一夏の周囲に集う女性陣は誰も彼もがツン突出のパワフルなひとばかり。女尊男卑な世界観のせいなのか、虐げられる主人公やら、ナチュラルに男を見下してる女性陣の言動やらに微妙に気持ちになったりならなかったり。

まぁ、そんな過酷な環境の中、ことごとくフラグを立て、そして無自覚にそんな彼女たちをヤキモキさせる一夏のスクールライフ。一夏の方は対女性な方面では割と耐性がある感じだけれど、箒やセシリア、鈴といった彼を気にする女の子たちからすると、免疫がほとんどなさそうな雰囲気で、彼の言葉に面白いように踊らされているのが微笑ましく思えますね。逆鱗に触れると割と命の危機な感じなのですが、そこはハーレム系物語の主人公スキルを存分に発揮して一触即発の恋の緊張関係を見事に綱渡り。

今回は各キャラの顔見せと立ち位置の紹介的な感じで、一夏を巡る彼女たちの恋の鞘当てはまだまだ序の口といったところですが、それぞれ自分の気持ちをはっきりと一夏に告げられない不器用さと初心さとは裏腹に、こと戦闘となると激烈極まりない勇姿を見せてくれたりと、ラブコメな部分だけでなくバトル方面でも熱い展開を期待したいですね。

あれやこれやと伏線も張り巡らせたし、そもそも一夏がなぜISを扱えるのかという根本的な謎もそのまま、失踪中の箒の姉が事に大きく絡んでるのは間違いないけど、一夏とISの出会いを契機に、そういったISと世界の関わり合いというのが大きく変わっていきそうな予感がしますね。

……そんなことよりも、物語最後での箒の決意宣言と、その行方の方が気になりますが。いまいち見せ場のなかった彼女ですが、次はしっかりと活躍してほしいところですね。正統派なヒロインを応援したくなる自分的に。

hReview by ゆーいち , 2009/05/31

IS(インフィニット・ストラトス)
IS(インフィニット・ストラトス) (MF文庫J)
弓弦 イズル
メディアファクトリー 2009-05
Amazon | bk1

白銀のローレシアン―願う少女と迷い糸

stars ――俺には見える。糸がしっかりと見える。きっと、これは俺とお前を結ぶための糸だったんだ。

不思議な夢を見たことをきっかけに、天地武実には奇妙な能力が目覚めた。指先に繋がる糸を見る能力。それを自由に操ることで、他人の感情を変えてしまうことができる能力。面白半分に力を使っていた武実の前に現れたのは、生徒会長として学園に君臨する賀陽院黎子と、彼女に所有されているという銀髪の少女ローレシアン。強引に黎子の臣下となる誓約をさせられた武実は、ローレシアンを預かるように言いつけられて……。

突然、神秘と呼ばれる異能に目覚めた武実が調子に乗っていたら恐いひとに目を付けられて大変な目に遭う、ある意味自業自得なお話。っていうか、武実にしろ、黎子にしろ、主役級のキャラの性格の歪みっぷりがなんとも受け入れられない感じがしてしまうと、もうアウトかも知れませんが。この厨二臭さに耐えてこそ、か。

そんな感じて、神秘を生み出す根源となるローレシアンを巡り、怪しげな宗教団体の刺客とドンパチやらかすところまで発展していくんだけれど、この危機感のなさ、というよりも敵方のうっかりさはシリアスな雰囲気台無しにしてないのか……?

運悪く巻き込まれてしまったヒロイン――と思っていたんだけれど──な月鶫嬢の意味深な態度も、実はかなり色ボケな理由からによるものだったし。やぁ、序盤のほわほわした感じで行くかと思っていたら普通にバトルになってしまったんだけれど、バトル要素を前面に出すほど燃え展開というわけでもないし難しいところ。

あー、でも微妙に百合ぃな展開があったりしたんで、もう、そっち行っちゃえよ、よか思わないでもなかったり。もともと活躍してるフィールドが美少女文庫だったりするんだから、もうちょっとお色気増量でお願いしたいところです。

hReview by ゆーいち , 2008/10/12

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