パルフェ ~ショコラ second brew~

stars 相変わらずの安心感! 「家族」への熱い想いが伝わります

く、冒頭から前作を踏襲してくれちゃって、まぁ。嬉しいじゃないですか。

結城父の話と、前作の香奈子さんショートストーリーから判断するに、香奈子さんエンド後のお話なんですね。翠好きとしては残念無念。でも、回想シーンで翠が出てきたからいいや(笑)

そして、ゲームの雰囲気は紛れもなくショコラのそれを感じさせます。curioがライバルとなっているのはフクザツではありますが、血で血を洗うような殺伐とした関係ではなく、互いに競い合う関係になっていけそうな展開なので、楽しむことができそう。

舞台となる喫茶店が「famille」ってだけでも、前作以上に家族の絆への思い入れが伺えます。序盤から、バラバラになったスタッフを再結集させるために東奔西走する主人公、仁。戻るもの、戻らないもの、新たに加わるもの、競い合うべきもの、役者が揃い、物語もテンポ良く進んでいきます。システム面が極めて完成度高く、前作にあったようなストレスがほとんどなくなっているだけに、純粋に物語を楽しむことができます。その他、あらゆる面において、ショコラの味を残しつつ、完成度を高めているため、先の展開を期待せずにはいられません。

また、この空気に触れることができるのが、ここまで心地好いものとは予想以上でしたね。楽しみ楽しみ。

雪乃明日香ルートを読了。

って、いきなり大当たりー!! うああああ、なんだよ、このらぶらぶっぷりは。素晴らしすぎます。

なんていうか、文句の付けようのないストーリーでした。ラストの締めも見事。仁のような選択の出来る男は、掛け値なしに格好いいと思うのです。まさに、鋼の精神力。

ゲーム中はにやけっぱなし。クリスマス前からの一連の展開は、ここだけ取っても最高です。互いに溺れていく過程が、非常に丁寧に描写されていて、会話一つ取っても幸せでしょうがないという気持ちがにじみ出てきていましたね。

あー、くそ、可愛いじゃないか!

杉澤恵麻トゥルー、夏海里伽子バッド、夏海里伽子ノーマル、夏海里伽子トゥルーと進めてコンプリート、かすりさんのノーマルは見てないけど、大勢に影響はなさそうなので、ここでひとまとめ予定。

とりあえず、言っておけるのは、恵麻ねーさんと里伽子は最後の最後に取っておけと。まぁ、ショコラプレーした人は、普通に里伽子は最後に持ってくるとは思いますが、恵麻ねーさんと里伽子のシナリオは不可分なので、どっちかに入ってしまったら他方も見てしまう誘惑には抗えないと思われますので。

そして、里伽子のシナリオは、重すぎるので人によっては拒絶反応が出るかもしれないなぁ。こういう方向から攻めてくるとは予想外。確かに、それを示唆する描写はリプレーしてるとそこかしこにあるのに。伏線の張り方、展開の見せ方、ゲームシステムを上手く利用したフラグ管理と、物語としては素晴らしい出来と思いますが、それ故に彼女のシナリオは、このゲームにおいて見せつけられることは決してないと思っていた生々しい感情に溢れていますので。

総合的な完成度は、ショコラの続編に相応しく、前作の水準を大きく超えるレベルに達していると思われます。シナリオの出来のばらつきは少なくなり、物語の水準は確実に上がっています。何よりも、過剰なまでにユーザフレンドリーなゲームシステムは、前作で大きく不満だったお仕事パートがなくなったことはじめ、様々な面で極めて快適に遊べるようになっています。

シナリオの分岐条件等までもイベントマップで確認できるのは驚き。re-orderもこのシステムに載っけてくれれば良かったのに。システム面に関しては、私の環境に限って言えば安定性も高く、高速動作するので文句なしでしたね。演出面でも立ち絵を使った動きの表現がかなり多用され、見てて楽しい演出が多かったのも印象的。よくキャラクターの性格を掴んで、動かしてるという印象でした。

音楽、キャストは特に不満もないのですが、里伽子ボイスがややハスキーすぎるかなぁと。ぇちしーんの演技は……なのでスキップしがちでした、ごめん (;´Д`) BGMは意外にバリエーション豊富で、何か冬ソナっぽい曲まであったよ(笑) どの曲も耳に馴染むという点では、十分及第点。雰囲気出てますからね。

ねこにゃん氏の絵は、なんか微妙に売れ線から外れてきてるのが気になりますが、まぁ、可愛いからいいよ。萌えるし。明日香の告白シーンの見上げる表情とか、玲愛ラスト付近の夕焼けに映える笑顔とか、素晴らしすぎる絵もたくさんありましたしね。

シナリオについては、まとめてから更新。やっぱり私は翠がいるんで前作のシナリオが好みだなぁ(えー

hReview by ゆーいち , 2005/5/21