とある魔術の禁書目録(インデックス)〈6〉

2006年10月10日

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈6〉読了。

くあああああああ、なんて燃える物語か!

もともと本シリーズは少年漫画のノリを全面に押し出してる性質上、萌えより燃えの比重が圧倒的に大きい印象なのですが、それにしても、本巻は熱いですね。上条、まるで主人公のような活躍っぷり。素晴らしい。

久方ぶりに、インデックスと上条を中心にした展開で、かつ、学園都市の核心や背後にいるアレイスターの正体など、この作品のバックボーンもあらかた明らかになってきているように思います。それでも、アレイスターの望むこと、幻想殺しの本質、風斬氷華のこれから、etc……気になることも数多く残っていますが。

上条の行動原理は非常に単純で、ともすれば安っぽいヒロイズムに取られるかもしれないけれども、当事者にとって見ればこの上なく心強い救い手であるのは間違いないわけで、彼に関わった人間の多くが一目置いたり、フラグを立てられたりと、いよいよ規模もとんでもないもになりつつある上条勢力の明日はどっちだ!?

結局上条が望むことって、本当に、どうしようもなくシンプルな一つなんですよね。自分で言ってるじゃん「大切な人を奪わないでくれ」って。でも、そんな部分に激しく共感し、彼のことを掛け値なしに強く、そして格好いいと思ってしまうのです。

いや、本当に面白かった。次巻にも期待ですね。