とある魔術の禁書目録(インデックス)〈8〉

2013年4月18日

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈8〉読了。

燃えた! 上条当麻の出番がほとんどない代わりに、御坂と愉快な仲間たち・一方通行もいるよ、が獅子奮迅の働き。というか、美琴にスポットが当てられるかと思ったら、相方の百合少女・白井黒子嬢が主役を張るとは。

まぁ、やってることはいつも通りの禁書目録的展開なのですが、主人公が変わることで、内に秘めた熱さの質も変わってきますから、非常に楽しい一冊でした。

ボロボロに打ちのめされても、相手に屈しない、むしろ自分だけは曲げないという信念の元に、啖呵を切る黒子嬢は格好良く、可能性に逃げ、自らの背負った罪から目を逸らすことを選んだ結標淡希の壊れっぷりは、自業自得とはいえ、力を得たものの多くが陥りがちな罠なのではないかとも思えたり。

そして一方通行が振るう「誰かのための力」というのも、ある種感慨深いですね。打ち止め(ラストオーダー)との絡みを見てると、うまいこと持ちつ持たれつやってるなぁ、と(笑)

登場人物は増える一方、オカルトと科学の境界に、また新たな可能性の爆弾を投下して、次巻はそろそろ本筋のストーリーを進める頃でしょうかね。