穂高さんは、嫌われそうな役を押しつけられてかわいそう。望と絹の関係は遅々として進まないながらも、周囲の思惑が渦巻くスターチャイルド作戦は進行中。ただ単に、掛橋市での生活に、ひいては地球での生活にとけ込もうと四苦八苦する絹と周囲の人間との見えない壁の厚さを実感させられるお話。排他的な地域感情というのは多かれ少なかれあるにしても、文字通り孤独である絹に向けられる、腫れ物をさわるような扱いやら言動やらは、分かってはいても気分の良いものではないですね。その急先鋒的な穂高の、望を想うあまりの独善的な行動が、痛いやら不快やらで、株を落としまくりではないかなと。損な役回りですな。
まぁ、それでも、互いが歩み寄る姿勢を見せることができるのは、希望を感じられて良いものであります。じめじめした愛憎劇よりは、からっとポジティブに、自分を変えていきたいと、行動に移す穂高の姿も、感謝を伝えるために街の人々に歩み寄ろうとする絹の姿も、それこそ雨上がりの陽射しのようにまぶしくて、雨降って地固まるな割とありがちなお話ですが、気持ちの良い終わり方で締めてくれたなと思います。
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