リリアとトレイズ〈4〉イクストーヴァの一番長い日〈下〉

2013年4月18日

リリアとトレイズ〈4〉イクストーヴァの一番長い日〈下〉

読了。

トレイズ、不憫な子っ! 姉に敵わず、リリアの尻に敷かれ、本当のことを伝えられないへたれ属性の王子の明日はどっちだ!?

何気にエピローグにて、やたらと気になる会話を書いておいて「続きは未定」って、そりゃないよ時雨沢さん。

前後編ともに対テロリスト戦が描かれているわけで、なるほど確かに殲滅戦。どちらか一方が滅びるか、負けを認めるかまでは戦争は終わらない。けれど、その20年前に、別の解決を見せた2国があったことを、敵のリーダー・クレアは復讐の一念で濁った瞳で見ることができなかったのでしょうか。彼女の悲願でもある秘宝の価値の顛末といい、淡々とした筆致の中にも痛烈な皮肉が隠されている、そのギャップがまた良いのですが。

で、『アリソン』DS化ですか。ボリューム的に小説1冊分て、少ない感じがするなぁ。全作入れてくれればいいのに。声ないんだし。て、これ通販専用じゃなくてショップでも売るのかー。