なんというか、富野チックな終幕。死んだり壊れたり、日常に戻れたレレナですら、失ったものの大きさに、これまでのような生活は望むべくもなく。寄り添うべき人たちを亡くしたレレナの、これまでの成長過程そのものが物語の本質であったかのようなラストでしたね。
化け物へと戻った亮史の言動は、あくまで機械的で、すでに彼の主観云々ではなく、事後処理を淡々と見せつけられるような投げやりな印象。舞の喪失の意味の大きさを描くという点では、痛さも含めて悪くはなかったですが、最終的に自らの築いてきた、短いながらも暖かかった生活を一顧だにしない選択を、最終的に採ったことには、これからも納得がいくことはないように思います。
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