読了。
やっぱり響紀は小物だったなぁ。やはり俗物的で、利己的な思考を持つだけのキャラでは絶望を与えるには足らないということかと。そういった意味では荒木某の外道っぷりのほうが、よほど印象に残ったのは良いのやら悪いのやら。
のっけからイリスの圧倒的な戦力を見せつけて、どうやって打ち勝つんだと思っていたら、主人公らしからぬ機転と決断でかろうじて撃退といった風。最後まで立ちはだかるのはやはり彼女と、背後の麗帝ということでしょうか。
ラスト、あっさりと解決しすぎな気もしますが、悪夢の根源を、切れないものを切るという方法で払拭するという手段は、確かにアリかなといった感じ。いや、なんとはなしに、『うしおととら』のとあるシーンが浮かびましたが、わかる人にはわかるでしょう。なまはげのアレですアレ。
これまで出番のなかった呂翠朧女史が大活躍。イラストレータ変わったせいか、妙に若返ったビジュアルですが、内面の激変の方がよほどインパクトありますね。奏との間の無言の信頼関係は心地よいものがありました。
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