学校の階段〈2〉

学校の階段2読了。

今語られる階段部誕生秘話。部長の九重嬢と副部長の刈谷は幼なじみだったのですね。なんだかんだでフラグ立ってそうですが。無言の信頼関係は良いものです。

表紙が従姉の小春さんですが、あまり物語に絡んでないような。てっきり流れ的に巻き込まれてしまうものとばかり。相変わらず神庭一家は大騒ぎの楽しそうな家庭。三人揃って姦しいなら、四人揃えば一体なんぞ?

階段レースというハタから見れば理解に苦しむ活動でも、そこに価値を見いだして、他の部活動と同じかそれ以上の情熱を持って励む階段部の面々はひたむきで。そんな彼らを敵視しながらも、生徒への信頼を第一に考える教師・大津の前巻からの心変わりが意外といえば意外。臨時教師な小夏さんのタンカも利いたのですかね。

陸上部との階段レースの描写も、負けず劣らず熱くて、その後の九重嬢の後輩との仲直りのシーンでも、感傷にひたらせてくれたり。なんかみんなキャラ変わってない?

最後のお祭り騒ぎといい、この学校の生徒はノリが良いですね。めちゃくちゃ楽しそうな学校生活の残り少ない日数の中で、九重嬢たちが階段部の活動の先に見つける地平には何が広がっているのでしょうかね。

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