座敷童関係ないじゃん、といった感じの第9巻。上中下の3冊構成ですが、各巻がずいぶんと薄くなってるので、別に上下巻でもよかったんじゃないかなぁ。
話的には再び現れる魔女・十叶詠子、復活する魔道師・小崎摩津方、そして空目らのグループの分裂の予兆、一般人代表だったはずの近藤の選択と決断。
人物の内面を巧みに描き、この空中分解さながらの離反劇を違和感なく見せてくれます。単なる仲良しグループではなく、皆、心の中に人には触れさせることのできない何かを持ち、それを守るためなら裏切りとも取れるような行動も辞さない。この理性的で非理性的な各キャラの行動が、今回はホラー描写よりよほど異常に映ります。
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