明らかにされる魔女の目的。学校という一種の閉鎖空間が、そのまま魔女の釜の底であるかのように手駒は揃い、目的達成のための準備は進んでいって。
それぞれの登場人物が、出会いの中で自分を取り戻したり、失ったり。近藤の友人を思うあまりの行動が、凄惨な結果を呼んだり、俊也はついに自らに科した軛から解き放たれたり。これまでいいところなく、後手後手に回っていた俊也の覚醒ともいえる変化は、その内面の反転とともに、彼がついにあちら側へ渡ったことの現れにも思えます。
役者が揃い、広げた風呂敷を畳んでやるぜ感がひしひしと伝わってきますが、これまでに展開された物語のどれもが、ラストエピソードへ向かって収束している感覚は、なかなかないものではないかと。
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