疾走する思春期のパラベラム

疾走する思春期のパラベラム読了。

内容薄いですな。プロローグ部分で登場人物の抱えた心の傷とか仄めかしておきならが、それがさっぱり活かされていないような気がします。主人公の個性のなさもなんというか、ゲームライクですね。作中の設定を見ても、主人公ら〈パラベラム〉の表現とか用語とか、そのままゲーム化しても違和感ないくらいに、容易に受け入れられるというのは、ある意味時代にフィットしているというか、中高生とかの読者層には親和性が高そう。ファミ通文庫ですしね。

物語的には、主人公が〈パラベラム〉の能力を得て、仲間を得て、何を成したいかとか過去の遺恨と向き合うだとか、そんなスタート地点からの出発までが描かれて、非常に尻切れトンボな感じです。もうちょっと内面に切り込んだ展開が好みなのですが、どう転ぶか分からないので今後の展開には一応期待。

ヒロインが2ch語をやたら好んで使ったり頭の悪いアホの子なのは正直どうかと思いますが、かなり初心者向けのライトノベルといった印象です。ヘビーな作品になれてると物足りない感の方が強いかもしれませんね。

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