灼眼のシャナ〈14〉

2013年4月18日

灼眼のシャナ 14 (14)読了。

盛り上がった。起承転結の「転」を終え、いよいよ完結に向けて盛り上がっていくのかといった風情。1年やるTVシリーズの中盤で、ボスキャラに辛勝したって感じ。当然その後にはさらなる強大な敵が待ち受けているのですが、まさかこういう展開を持ってくるとはなぁ。シリアスさに磨きがかかってきます。

そして、またしてもお預けになった、悠二とシャナと吉田さんの三角関係。いい加減、方向性を持たせようとしている感じはするのですが、それぞれに背負ったものが重すぎて、一筋縄ではいかないのかな。吉田さんに託された宝具の特質からすると、彼女の行く末自体にも非常に不安が立ちこめているように思えるのですが……。むしろ今回、悠二の決断がもたらされなかったことで、この宝具を使用する機会が訪れる確率が跳ね上がってしまったような。主要キャラの誰もが幸せになって欲しいのに、そうは問屋が卸さない? 皆が自らの未来へ歩みを進め始めた段階で、また大きな別れが待っていそう。

ということで、ここまで来たら最後まで付き合うしかないでしょう。中弛みとか、遅々として進まない展開とか、それも吹き飛ばすような驚愕のラスト。いや、ホントどういうラストを迎えるつもりなんだ、このシリーズ。

毎度毎度分かりづらい戦闘シーンですが、今回はなかなか分かりやすかった。圧倒的で反則的な能力の“壊刃”サブラクと、フレイムヘイズらの総力戦。いや、久々にこの作品で燃えるシーンを見させてもらいました。これまでさんざん順を追って描かれてきた、悠二が戦闘慣れしてきてる部分も、大いなる伏線だったわけで。ううむ、とにもかくにも続きが気になる。