魔法合戦と洒落こもうか……魔法の存在しないこの世界で!!
『無法地帯』B校舎に新たなる秩序を築くために、シロオは(思い付きで)「B校舎最強決定戦」の開催を宣言した。恐怖の対象として君臨するシロオの勝利が確定するかに見えた戦いは、しかし、彼女の喧嘩の師であり、先代・魔女の生徒会長である、耳寺ジュリエットの参戦で、混迷の色を深めていく。
相変わらず、さらりと外道な展開を紛れ込ませつつも、最後は綺麗に締めてくれています。展開的にそりゃないだろ、とか、普通死ぬって、とか思ってしまいますが、なんというか、この世界の人間はちょっと違うみたいなので、きっと気合いと根性で何とかなるんですね。
シロオが目指す、魔女への道が、彼女の妄想でしかないのか、いつか現実となりうるものなのか、それは分かりませんが、彼女の目的と、彼女の視界の外で彼女を支えようとするミクロの願いが一緒であるなら、いつか叶うのかなあ。
しかし、どこかで見た展開が続くと先が読めてしまうかな。日日日自身の作品とも被る部分が多いんで、マンネリ感は否めない? 前巻のエピローグで語られた絶望的な結末が、この真っ直ぐなシロオたち生徒会の面子によって迎えられるのか、それは気になるのですが。
hReview by ゆーいち , 2008/03/13
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