幻想譚グリモアリスI されど魔刃の名のままに

stars大丈夫。君のことは、僕が護るよ。

奇妙な眠り病が世間を騒がせる街。誓護はクラスメイトの女子に呼ばれ、学園の時計塔へ向かった。しかし、そこで誓護を待ち受けていたのは、突然の轟音と地に倒れ伏すクラスメイト、そして黒い稲妻をその身に纏った少女だった。見覚えのないはずの少女、自らを教誨師と称する彼女に、誓護は既視感を覚える。知らないはずなのに知っているはずの彼女の正体は……?

富士見ミステリー文庫からファンタジア文庫への移籍。仕切り直しかと思ったら、これまでの物語をしっかりとあったものとして踏襲し、けれど上手いこと再スタートを切る展開ですね。

レーベルのカラーが変わったせいか、主人公の誓護が力を手に入れ、アコニットと共に戦いに身をさらすという展開になっていくようですが、前シリーズみたいな推理や心理戦といった色が薄れてしまうのは、それを知っている人間ならではの残念さなんでしょうかね。

力を手に入れ強くなった誓護とは反対に、叛逆の罪により弱くなってしまったアコニット。気高さはそのままだけれど、ときおり見せる弱さや甘えなどは、やはり可愛いもので、恋愛方面でも進展があるのかな。シスコンでヘタれでキモいと言われる誓護は、アコニットと距離をどういう風に定めていくんですかね?

hReview by ゆーいち , 2008/05/22