コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN09『朱禁城 の 花嫁』

中華連邦の手引きで東京租界から逃れた黒の騎士団と100万の民たち。

ブリタニアに対する力として、中華連邦を手中に収めることを目論むゼロは、朱禁城攻略の準備を進めています。インドの協力でナイトメアなどの補給も済ませ、大破してしまったガウェインのシステムも、新たな船の中枢として再利用されているみたい。けれど、同時に沈んだはずの、オレンジ操るナイトギガフォートレスは残骸も見つからなかったとか。まぁ、アレで死ぬようなキャラではないですね(笑)

しかし、ゼロの予想よりも早く、ブリタニアは次の手を打ってきて。それは、ブリタニア帝国第一皇子オデュッセウスと中華連邦の天子の婚約。同盟関係が結ばれてしまえば、もはや中華連邦の奪取など望むべくもないゼロ。彼の策を上回る手を打ってきたのは、今まで影が薄いと思っていたシュナイゼルで。やはり、この方、ただ者ではないみたい。

そもそも、天子の婚約は大宦官たちの手引きによるもので、星刻はかつて天子と交わした「外の世界を見せる」という約束を取るか、ブリタニアとの同盟によってもたらされる民たちの平和を取るかの二択を迫られる状況に。星刻がかつては罪人扱いというのも意外だけれど、その恩に報いるために、今の今まで天子に使えてきた彼。忠義以上の想いが見え隠れしますが……。

そして、朱禁城で開催されるパーティには、様々な人たちが集って。シュナイゼルに伴われて、ニーナが来るというのは予想外でしたが、彼女が心に抱えてしまった闇は、ゼロへの憎しみだけではなく、かつての学友でもあったミレイたちへも向けられているのがやるせなさすぎます。

さらに神楽耶とともに朱禁城へ乗り込んでくるゼロとカレン。何考えてるんだって気はしますが、ゼロにとってみれば、ブリタニア側で今回の策を弄したのがシュナイゼルであるという確信のもと、雌雄を決すべく訪れた風情。警戒するスザクを神楽耶の機転でいなしつつ、チェスによる頭脳戦に持ち込むゼロ。8年前、ついに勝利することの叶わなかったシュナイゼルへの雪辱の好機、一進一退の攻防、最終局面キング同士の対決という異常な状況下、けれど一歩先を行ったのはシュナイゼル。ゼロの、ルルーシュのプライドがシュナイゼルによって目の前にぶら下げられた勝利を手にすることを拒む。この辺が、悪になり切れないというか、勝利以上のこだわりを持ってしまうゼロのうっかりの源なんじゃあ……。結局、こちらもニーナの乱心でドローゲーム。彼女の手元に核のボタンがなくて何よりですわ。

翌日、婚礼の会場に乱入したのは星刻。天子が星刻と交わした約束を忘れなかったことを示され、迷いの消えた星刻が天子の手を取ろうとしたあと一歩のところで、見事邪魔をしてくれたのはゼロ。悪役全開な高笑いを浮かべつつ、天子を人質に取り次回に続く。もう、誰が主人公なんだか分からない終盤ですが、むやみに気合いの入っている星刻の中の人・グリーンリバーは相変わらず格好いい。天子がもうちょっと大人だったら、誰からもきっと後ろ指など指されないはず。今の星刻は、愛に殉じても、ロリコン……。

最後の最後、V.V.となぜか親しげに言葉を交わす、オレンジことジェレミア卿がついに登場。やっぱり生きてた。にしても、この格好良さは一体……。雰囲気的にボスクラスの偉容を感じますが、またしても因縁の対決が巻き起こる予感!