おい、グレン。貴様の親父に会いに行くぞ。
突然、グレンに「お前の父親に会いに行く」と告げたエミリー。グレンの父・ジョゼフは、彼女の命を狙い刺客を送り、エミリーの家臣たちの命を奪った怨敵。自らその懐に飛び込もうという無茶をグレンは諫めるが、そんな言葉に従うエミリーのはずもなく。しかし、王位継承を巡り不安定な情勢下でも世界は動く。北方では敵国ヴェルンストの軍勢がラゲーネンの山岳要塞へ迫りつつあった。
[tegaki]おいおいおい!?[/tegaki]
なんですか、この急転直下の展開は。高まる戦争の機運の中、幼き国王のもと、一致団結して事に当たろうとしたその直後に、全てを台無しにしそうな大事件ががが!
もともと、そういう人の生き死にだったり、大きな流れとかには容赦がないお話だったけれど、ここでこういうイベントを持ってくると、この先の展開がとんでもなく先行き真っ暗に思えてしまってしようがないですね。
様々な謀略が渦巻く権力闘争の場を乗り越えたと思ったら、今度は国家存亡の危機とは、よくよく、エミリーの信奉する父たる神は彼女を安寧な生活に閉じ込めるのはお嫌と見える? 一体今後はどうなることやら。
エミリーを守るべきグレンは、なんだかその性癖が暴走してますが……。妹をどんだけ仕込んだんだと、アレは、いろいろと、不味いだろう的な妄想がほとばしりますが、まぁ、それはそれとして、とにかく生き延びてほしいなあと。
続刊もすぐに出るので、これは期待ですね。
hReview by ゆーいち , 2008/07/05
- 花園のエミリー―鉄球姫エミリー第三幕 (集英社スーパーダッシュ文庫 や 2-3)
- 八薙 玉造
- 集英社 2008-06-25
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