――よっし、リベンジ完了。頑張ったわね、わたし。
日野秋晴の白麗陵での毎日は、波乱に満ちている。ピナに引っ張られる形でなし崩し的に同人誌作成をしてみたり、一方的に求婚され続けているアイシェ with マーダー侍女・ヘディエの猛攻に貞操の危機を覚えてみたり。そして……。朋美の陥った危機の救援に駆り出された秋晴は、朋美とまさかの……!?
あれ、この話、もう執事とかそんなの関係なくなってね? な第7巻。
目的を持って白麗陵で勉強しているはずなのに、そんなシーンがかなり少なくなってきてるなあ。もはや、この閉じられた学園内で、確固たるハーレムを築きつつある秋晴の、受難の日々を――ハタから見れば羨ましいんだコンチクショウ――を見て楽しむお話になりつつありますね。
今回も短編形式のお話3編。乱立するフラグをかいくぐりつつ、本編――朋美とセルニアとの三角関係がやや進展。自分の気持ちを見ないふりしつつ、小さな嫉妬に悶々としてみたり、朋美さんの白化がゆっくりと進んで行っているような? 今回のラストで、また力関係は五分に。さてさて、本格的に恋の鞘当てが始まる予感ですよ?
しかし、マーダー侍女は出てくると鬱陶しいなあ。彼女の個性が強すぎて、アイシェが思いっきり没個性な感じになってるような。アイシェの設定自体が自分から動けるようなものではないので仕方ないけれど、最初に脱落する最有力候補じゃないのかな、これは? ま、そのとき秋晴が五体満足でいられるかどうかは、別問題ですけれど(笑)
hReview by ゆーいち , 2008/09/13
- れでぃ×ばと! 7 (7) (電撃文庫 こ 8-13)
- 上月 司
- アスキー・メディアワークス 2008-09-10
コメント