らでぃかる☆ぷりんせす! せかんど

stars ――というわけで、俺と勝負しろ! 愚弟改め賢弟よ! いや、賢弟は言いすぎか! とにかく! この俺にお前の真の力を見せてみろ!

異星の王女様モニカをライバル視するこれまた異星の大企業の令嬢アリサが柳楽たちの学校へ転入することになった。なんとかモニカの鼻をあかしたいアリサは、モニカが求婚している柳楽を籠絡し、自分のものにしてみせようとあれこれ画策してみたり。そして登場する柳楽家長男・恭平。破天荒な性格から生まれた奇天烈な企画で、なぜか兄弟で敵味方に分かれバトルすることに。肌色成分豊富な対決、ポロリもあるよ!?

スゴい勢いで登場人物が増加するわ、サービスシーンはふんだんに盛り込まれるわで、まさに作家の魔改造が奏功したのかと思えるようなこのシリーズ。今回は挿絵もグッジョブなものばかりで、特に132ページ辺りは人前じゃ絶対に開けませんね! モニカさん、えろいよモニカさん。

もう、このお話には深いことを求める意味はないんでしょうねえ。柳楽の周囲に現れる美少女たちとのキャッキャウフフなハーレムライフと、はた迷惑な隣人たちが巻き起こすトラブルで生まれるサービスサービスぅな肌色なシーンを頭を空っぽにして楽しめばいいんじゃね? な展開ですね。いや、このタイプのお話も気軽に読めるし、ニヤニヤできたりもするので悪くはないんですけれど。

柳楽の正妻(?)ポジションのモニカはなんだかアホの子と化してて、ラブ寄りの要素よりもどちらかというとコメディ要因と化してるのが微妙に可哀想。まだまだ変身の余地を残している彼女の戦闘力はどこまで上昇するのやら(笑) 大事な設定が早くも2巻にして忘れ去られていそうですが、まぁ、それはそれで。

新登場のアリサ嬢も、異性とのふれあいの経験値が低くて照れ照れなところは初々しいんですが、それが後半ほとんど活かされていないのがもったいないかなあ。柳楽と良い雰囲気になったりして三角関係の急先鋒として期待したいんですが、次巻以降で活躍の余地はあるのかどうか?

あと、相変わらず損な役回りの一之瀬さんは、作品内での扱われ方が確定してるっぽいので、多くは望みません。カラーページとかで最大の見せ場を使い切ってしまったようなので、今後はさらにネタキャラ化が進行してしまうのではないかと、ワクワクが止まりません。

hReview by ゆーいち , 2009/05/18

らでぃかる☆ぷりんせす! せかんど

らでぃかる☆ぷりんせす! せかんど
周防 ツカサ
アスキーメディアワークス 2009-05-10
Amazon | bk1