モテ力を困っている女の子自身のため以外に使いたくないのは、今でも変わってない。けど、舞衣ちゃんが泣いたんだ。それを放っておけるわけないだろ? 女の子を、舞衣ちゃんを泣かせておいて、黙っていたらなんのためのモテ王なんだよ。
モテ携帯を使い我が世の春を過ごすモテ王、良太郎(間違い。過ごしてない)。芸能界でトップアイドルとして活躍するクラスメイトの舞衣の頼みを聞き、六花や麻姉、女の子たちと一緒にバラエティ番組に出場することになってしまった! ビキニのトップをバトンにゴールを目指す二人三脚、身体にさわって当てる目隠しゲーム! ゴールデン番組なのにギリギリなハプニングばかり起こって、良太郎の理性はどうなる!?(第一話)財閥のお嬢さま・明日香と一緒にバイトに入って急接近!?(第二話)風邪をひいた良太郎を必死で看病する家族。揺れる六花の女心、裏おモテも見れちゃうよ!
[tegaki font=”poptai.ttf”]モテ王は本日も絶好調のようです!?[/tegaki]
キャラクターの増加も一段落したのか、これまで攻略してきた子たちのエピソードをもう一周やるのかと思わせられるような流れ。いい加減、良太郎の両手でも抱えきれないくらいの粒ぞろいを侍らせておいて、それでもその信念は揺るがず曲げず偽らず。その覚悟やよしといったところですが、それでも自分の信念を絶対とせず、臨機応変に立ち回れるあたりは、物語開始当初の右も左もわからなかったような情けなさが先に立った彼とは別人のような気も。
そんな良太郎の成長に当てられたのか、生暖かい目で彼を見守っていたはずのモテ携帯に宿っていたモテ神さまであるサクヤからまでも唇を捧げられたり、もはや携帯の神通力云々ではなく、良太郎自身の魅力MAX状態に達しようかという雰囲気ですね。話が進むにつれて、ないがしろにされつつあったサクヤのこういった行動は、やっぱりフラグの成立を感じてしまいますねえ。
とはいえ、お話の収束点はやっぱりぶれない六花ルートをゆっくりと進行中な風情。良太郎を中心としたモテ王国の結束は揺るぎないものになりつつあるけれど、女の子同士の気持ちは簡単には割り切れないよなあ。横のつながりも友情という形で強まるエピソードを重ねているけど、最終的に良太郎が誰を選ぶのか、あるいは全員を選ぶのか、お話的なハッピーエンドとヒロイン的なハッピーエンドは違う形になりそうだけれど、納得のいく答えで笑顔を見せてほしいですね。
……まぁ、それはそれとして、どんどんぇちぃ描写が増えてきているのはサービスサービスってことなのでしょうか。もはや、決定的な一線を越えないだけで、あらかた許してそうな感じがするのですががが。何をされても許されてしまいそうな据え膳状態に、善なる理性はいつまで持ちこたえることができるのやら(笑)
hReview by ゆーいち , 2010/02/12
- もて?モテ! 6 ある日二人三脚でぎゅうぎゅうにっ! (MF文庫J な)
- 長野 聖樹
- メディアファクトリー 2010-01-31
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