「てかこれ、おうちデートってやつ?」初のコスプレイベントを乗り越え、海夢の心境に変化が…!! そして、次のコスプレの原作アニメを観るため、部屋に二人きりに…!? 一方、新たな美少女コスプレイヤー、ジュジュが新菜の家を訪れて…。3人の今後は一体!?
コミックの感想を書くのもめちゃくちゃ久しぶりですね。
元々感想系サイトだった気がしますが、それはもはや遠い昔のことなのか。
というわけで、『その
ギャルなのに、コスプレ大好き。そしてその中身は意外というよりめちゃくちゃに乙女な
新キャラ【ジュジュサマ】登場!
あー、2巻からそう繋がっていたのねという始まりの3巻。2巻の終盤、雨に降られながら五条家にやって来た女の子の正体が、あの「ジュジュサマ」とは読むまで気付きませんでしたよ(笑)
だって、これと、
これのギャップがありすぎなんですもの!
2巻での描かれ方はなんとなく嫌われ役な立ち位置なのかなあと思っていたら、全然そんなことなくてほっこり。というか、ポンコツかわいいキャラクターじゃないですか。
これで主人公たちより年上とか、ねぇ……?(笑)
ラブコメではお約束みたいなファーストコンタクトを経て、彼女の目的も新菜が作るコスプレ衣装だったりと、主人公のスキルの高さは有名レイヤーも認めるほどの出来だとは。
まぁ、新菜へとたどり着いたその方法については色々アレなところもありますが、
こんな真摯な表情を見せられるとグッときちゃうところはありますね。3巻は新たに登場した彼女を中心にした展開となっていましたが、エピソードとしては次巻以降に持ち越しているものもあるので、先が気になるところです。
創作者としてのこだわりの形
この作品、メインとなる登場人物はまだそれほど多くはないんですが、コスプレする側ならする側の、衣装を作る側なら作る側の、撮影をする側ならする側としてのこだわりだったり矜持だったりが見えて気持ちいいんですよね。
主人公の新菜からして、何もかも初めてなコスプレ衣装づくりというフィールドへ踏み出し、それこそ血を吐くような思いをして完成させた最初の衣装。2巻の冒頭の展開は何気に重苦しいものもあったのですが、華々しい日の当たる場所とは別の、そこへ至る道は決して楽なものではないという当たり前のことをきっちり描いているんですよね。
個人的にこういう創作に関わる人たちのお話っていうのは大好物であるので、物語の味付けとしても大変美味しくいただけているのが正直なところです。
苦しさもあるけれど、それでも楽しいからやっていけるという、創作だけではないけれど、何かを成し遂げるためのお話というのはなんて素敵なんでしょうねー。
様々な出会いが新菜を変えていく
自分の趣味や夢を堂々と人に言えないというコンプレックスを抱えていた主人公・新菜にしても、人との関わりを避けていたこれまでと、海夢の無茶振りに付き合わされるようになったそれからでは、本人にも気付かない変化が生まれていましたね。
じいちゃんの何気ない一言ですが、こういうのがジンとくるんですよホント。
これまでなかなか肯定されなかったり自己評価が低かったりした新菜ですが、こと、コスプレ衣装づくりに関わってからは、ポジティブな影響を多く受けているようで、ホント良かったなあとしみじみ思う次第です。
過去のトラウマだったり、爆弾は埋まったままではありますが誰かと新しい関係を築くことが、自分の夢に繋がっているとぼんやりながらも思えはじめているんじゃないでしょうか?
物語的には、主人公とヒロインの恋の行方が主題ではありますが、こういう登場人物たちの夢だったり成長だったりをしっかり描いていってくれると、キャラクターへの思い入れもマシマシで読んでいて楽しくて仕方ないのです。
まぁ、新菜自身はまだまだ色恋沙汰に疎すぎて、海夢をやきもきさせている展開が続きそうで、むしろ自分の感情に振り回される海夢を見るのが楽しくて仕方ないので、この距離感をまだまだ楽しませて欲しかったりも。
なにこの可愛いヒロイン
可愛すぎか!
本作のヒロイン喜多川海夢さん。可愛すぎです。テンプレ的なギャル描写と言動なのに、こと新菜への対応が乙女過ぎてやばい。もう、おうちデートを意識したこの辺の彼女のモノローグはゴロゴロしそうで大変よろしゅうございます。心の声がスキスキ大好きの連呼で、これ、告白しちゃったらある意味ゴールインじゃんなんて思ってしまいますが、今の関係からさらに一歩を踏み出すには、多分お互いにきっかけが必要なんだろうなあという現状維持感もありますね。
海夢にしてみても、半ば強引にコスプレ衣装づくりの道に引っ張り込み、さらにはムリさせてしまった後ろめたさもあったりして、その恋ごころを伝えるという決断をするよりも、今の関係にある意味満足しているような雰囲気がありそう? スキだけど恋人になりたいとか、そういう欲の部分がまだ見えていないというか。
そういうウブな描写もによによできて素晴らしいのですが、このまま順風満帆にステップアップしていくというのは問屋が卸さなそうだし、どんな試練が待ち構えているのでしょうか? 未だ登場しない海夢の父親だったりが障害の定番ではありますが、どうにも良い人そうなんだよなあ。
なんだこの優しい世界は?
表情豊かな海夢たん
まぁ、彼女の魅力がこれでもかと発揮されている笑顔のシーンはほっこりして仕方がありません。好きなことを全力で好きと語る女の子って魅力的ですよねえ。
新菜に彼女がいないと聞いてふにゃりと笑ったり、
大好きなアニメを全力で推してみたり。……126話「しかない」と良い笑顔で言い切る海夢たん、輝いてますね。
おうちデートの落ちはこれでいいのか? ……布教完了したから全然オッケーっぽい(笑)
と、コメディタッチなシーンも多くて、彼女の喜怒哀楽を見ているだけでも飽きません。表情豊かなキャラクターが魅力を全発揮してて良すぎますわ……。
そして夏休み編へ続く……?
期末テストも終わり、夏休みを待つばかりの二人。いきなり海へ行ってみて、夏の予定もがっつり決まったりと勢いで二人の関係は進んでいきそう。
でも、こんな恋する表情見せられちゃうと応援するしかないですよね。もうガチで恋に落ちてるじゃないですか。この写真を待ち受けにするレベルで!
一体どうなる夏休み編? ジュジュサマとのコス合わせのエピソードも当然気になりますが、やっぱりこの二人がどんな夏を過ごしていくのか恋の行方に最注目ですね!
この作品知らなかった!て方はぜひ3巻までまとめてお求めください。
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