携帯モード専用 小型化された Nintendo Switch Lite が発売決定

2019年12月2日

小型モデル Lite がついに登場

Nintendo Switch Lite 初公開映像

仕事終わった後にこういう発表されるとちょっと大変なんですが、10日夜に Nintendo Switch Lite が発表されました。発売は9月20日、メーカー希望小売価格は19,980円+税とのこと。

任天堂のニュースリリース
多分それは気のせい

もともと噂をされていた部分はありましたが、曰く「小型モデル」曰く「SwitchしないSwitch」。まぁ、ある意味大方の予想に近いモデルとなったのではないのでしょうか。ただ、一部報道で伝えられていた2モデル路線が本当かどうかはビミョウな感じでしょうか?

ハイスペックモデルを求めている人も多そうですけど、この年末の商戦においては「ポケットモンスター ソード/シールド」を中核に据えて、一家に一台から一人一台に舵を切っていかなければならないのは分かりきっていたことですので、廉価モデル・小型モデルの投入で、低年齢層に切り込んでいくのは間違ってはいない選択ではないかと思います。もともと年末は任天堂ハードは売上が大きく伸びるのですが、Switchについては投入2年後の昨年末は予想よりは伸び悩んだのではないかなという感想がありました。

今年は昨年のようにスマブラという超大作はないのですが、完全新作の「ポケモン」、翌3月には「あつまれ どうぶつの森」が発売と、携帯機向けタイトルとして鉄板の強力な作品が用意されているので、この Lite 本体との親和性は高いのではないかと感じています。

2台目需要に特化した割り切った仕様

さて、この Nintendo Switch Lite ですが、携帯モード専用と用途を限定しているため思いきった仕様となっていますね。通常本体と比較するとできないことが多い……。

Switch本体モデル別の特徴
Switch本体モデル別の特徴

Lite 本体の方は携帯機としての位置づけのためか、ドックやJoy-Conが付属せず、その辺を簡素化したおかげで1万円という価格差を実現しているのでしょう。また、画面サイズも従来の6.2インチからやや小型の5.5インチのものを採用しているので、結果的にバッテリー駆動時間は延長しているようです。

誰に向けた本体なのか

上記ページにもあるように Lite 本体単体だと、これまで Switch でできていたことの一部ができなくなるため1台目にこれを購入するのは、ある程度の割り切りが必要かと思います。

  • TVに接続しない
  • 携帯モードでのみ遊ぶ
  • 必然的におすそ分けプレーなどで1台を複数人で遊ぶタイプのゲームはプレーしない
  • プロコンなどを必要とするソフトは諦める(必要があるかも?)

などが制限は生じるかと思いますが、これらを気にしないのなら選択肢としては十分アリでしょうか。

というよりも、1人1台を目指すための本体ならすでに本体を所有している家庭に向けた「2台目以降はこちらを選んでね」というための廉価モデルと見た方が良いでしょうね。この価格なら、子どもが二人以上いるご家庭でももう1台買っても良いかなと思えるくらいの価格帯でしょうし。というか、19,980円というは2DS LL と定価ベースで5,000円しか違わないですね。これはもう一時期の 3DS 本体の価格なわけなのでどう見ても携帯機……。

買いやすい本体は歓迎です

携帯機としてみると、 Lite 本体はコンセプトとしては DS・3DS の延長線上というよりも Vita の延長線上に位置しそうなのが皮肉な感じですね。価格的にも同じになったし、これでなかなかユーザーの移行が進まなかった乙女ゲーやらギャルゲーやらの、ある種ニッチなジャンルのリリースがより増えていくのかもしれませんね。

任天堂ハードで売れるジャンルかといわれると、なかなか難しいところなのですが、すでに選択の余地がない状況になりつつありますので。

気になる点もあるわけで

本体自体が安くなるのは歓迎ですが、気になるのは Joy-Con の壊れやすさをはじめとした本体の耐久性でしょうか。一体型になった以上、簡単に壊れてしまうと逆効果になりますし、HD 振動や IR カメラをオミットした操作部分は頑丈な作りになっていると思いたいですね。

こればっかりは発売されて使ってみないと分からないところなので、心配性な人は発売後にレポートされるであろう分解の記事などを見てから判断した方がいいでしょうか?

アカウントシステム改善しないと使い分けがしづらいです

本体を使い分けて同じゲームを進めるためにはセーブデータの共有の仕組みが必要なんですが、Nintendo Switch Online のクラウドバックアプですら全ソフトで対応しているわけではないのが1人で複数の本体を使い分ける人にはネックとなりそうですね。

何かある度にセーブデータの引っ越しなどをしないといけない運用は現実的でないですし。

せめて、現在封印されているSDカードへのセーブデータのコピー程度は解禁しても良いのでは? 根本的には Switch のアカウントシステムの設計と思想の古さが足を引っ張っているので、そこを改善しないとどうにもならなそうなのがいかんともしがたいですが。

予約開始はいつから?

ポケモンモデルも発売決定

まだ正式に発表されてないですが、ポケモンと同時発売の「Nintendo Switch Lite ザシアン・ザマゼンタ」については、12日からのソフト単品の予約開始と同時に開始するのが濃厚でしょうね。通常ラインナップの3色についても同時かなと思っているんですが、まだ発表ないですね。

予約開始は通常モデルは8月30日~/ポケモンモデルは7月12日~

任天堂公式サイトが更新されていましたね。ポケモンモデルはすぐ予約できるけれど発売は11月、通常モデルは8月末に予約開始としばらく先でした。

いずれにせよ、本体の発売自体は2ヶ月以上先なので、今本体を欲しい人は、3,000円クーポンも付いている現行モデルを買って必要に応じて乗り換えるか買い増すか検討しましょうってことですね。