TGS2019 個人的レポート
年に一度のゲームの祭典 ゲームショウ行ってきました
新潟から幕張メッセまで車で行くのがだんだん苦行になってきていますが。今年は早朝に出発して開場30分前くらいに到着と、渋滞もあまり巻き込まれずスムーズな移動時間でしたよ。相変わらず朝一は受付地獄と入場者の長蛇の列で、到着してから30分以上は入場に時間がかかるわけですが。
もっとも、基本的にビジネスデー参加なので待ち時間は少ないので、14~15日の一般日に参加される方はさらに大変なので文句を言ってはいけないような気もします。
年々、日本市場がゲーム市場に占める割合としては縮小傾向にあるため、一時期のようにゲーム見本市のトップというイベントではなくなりつつあるのですが、それでも国内メーカーの新作発表や試遊体験の場としては有意義なものであり、また同業さんと情報交換できる場だったりもして、まだまだ重要なイベントであることは間違いないかと思います。
2日間参加してきましたが、仕事柄コンシューマ向けタイトルを中心に触りつつ、会場全体の構成を見ると、スマホタイトルを会場の中心に配置しつつ、両翼に大手ゲームメーカーのブースが展開されていました。この配置は、近年の傾向ではあるのですが、スマホタイトルブースへの参加者の入りとしては空いてる印象がありましたね。一時期の華々しい豪華ブース展開は少し落ち着いてきたように思います。
やや寂しい感もありますが、それでも注目のタイトルには人が詰めかけているので、今後の注目度を測る目的は十分に果たせたとは思います。
以下は主なブースの感想。実際に全タイトルは試遊できてないので、ほぼ印象論にはなりますががが。
ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント
少し物足りない印象のブースでした。 しかし、ファーストタイトルよりも、プレイステーションプラットフォーム全体を体験できる構成になっていたので、サードパーティのタイトルも多く、今後の発売タイトルを一覧できたのは良かったかな?
あと、VRコーナーもさすがに落ち着いてきていました。試遊しませんでしたが、アイアンマンはなかなか。アベンジャーズのゲームも出るのでマーベル作品のゲームはファンには嬉しいかも。
ラストオブアス2やゴーストオブツシマなどの情報も欲しかったなあ。
デスストランディング
SIEファーストタイトルとしては「デスストランディング」が目玉ではありましたが、試遊などもなく映像出展のみだったのが残念。どんなゲームなのかが十分に理解できていなかったこともあり、その辺の情報公開に期待していましたが、12日に公開された動画を見て理解しましょうということですかね。普通に面白そうな映像だったので期待値は上がってます。小島監督のトーク生で見たかった……。
カプコン
すでに今年度の目玉である「モンスターハンターワールド:アイスボーン」が発売されてしまったので、ブース自体もやや小さくなっていましたね。一番の目玉がモンハンだったので、今年後半~来春のラインナップとしてはちょっと物足りないかも。
モンスターハンターワールド アイスボーン
追加モンスター「ラージャン」の試遊体験の注目度が凄かったですね。早期に受け付け終了でした。モンハンはビジネスデーでも体験できたことがないなあ(笑)
イヴェルカーナとラージャンの立像はすげーでかいです。金かかってるなあ……。
プロジェクトレジスタンス
バイオシリーズスピンオフとして期待してます。非対称対戦サバイバルホラーと銘打っていますが私はこの手のゲームはほぼ触っていないので、逆に好きな人の感想とかを見てみたいと思います。
コナミデジタルエンタテインメント
最近はまたコンシューマにも力を入れてくれてる印象のコナミ。一番盛り上がっているよう見えたのがコントラブースなのは意外だったかも。ビジネスデーの参加者の傾向として好きな人多いのね。
一方でちょうどビジネスデー1日目がウイイレ新作の発売日だったので、eスポーツに力を入れているコナミ的には、別ブースですがIESF「第11回eスポーツワールドチャンピオンシップ」 eFootballウイニングイレブン2020日本代表決定戦が開かれるなど、eスポーツへの注力が感じられたブースでした。
こんな発表もありましたね。
桃太郎電鉄 定番
色々ありますが公式に復活したのはめでたいことですね。類似のタイトルはSwitchでは苦戦してしまったので、タイトル通りボードゲームの定番タイトルとして復活してくれるのか注目です。キャラクターデザインの変更とか大人の事情もありますが、それこそ「ぷよぷよ」もキャラクターデザインが変わっても変わらず受け入れられているコンテンツなので、結局重要なのはは出来次第なのではないかと思いますが。
コーエーテクモゲームス
ひときわ目を惹く仁王2の立像とライザさんのインパクトがすごかった。
仁王2はEARLY 2020ということなので、3月に間に合わせてくるのかなあ? 激戦区。
仁王2
ブースを訪れたとき比較的待ち時間が少なかったので試遊してみました。戦国アクションタイプのゲームとして新規IPながらも良い売上を記録した作品で、さらに今年のSEKIROの売れ行きなどを見ても、和風の世界観のアクションでもしっかりした出来なら売れる市場になっていますので、これも期待できます。
ゲーム自体は前作未プレー者からすると操作に慣れる前に中ボスに殺されまくりましたが、ストレスなく遊べてるので、遊びごたえはありそうですね。前作購入者の琴線に触れるポイントがどれくらいあるのか他の方の感想も気になります。
ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~
ライザさんの等身大フィギュアがすごかった……。これは実物を見た方がいいですね(笑)
キャラクターデザイン先行で話題になった作品ですが、予約も好調なので、アトリエシリーズの新展開として良いスタートが切れそうです。
スクウェア・エニックス
多分、今年のゲームショウで一番の目玉であろう、「ファイナルファンタジーVII リメイク」が初試遊できるということで大変なことになっていました。
ファイナルファンタジーVII リメイク
体験版では「ガードスコーピオン」戦を遊べました。ザコ敵を倒しつつ、ボス戦までとプレー時間は20分程度かな?
オリジナル版のATBに比べて大分アクション要素が入っていますが、コマンドバトルの良い部分も残しつつアクション性を取り入れてるのが進化を感じます。オリジナル版との変化に戸惑う部分もあるかもしれませんが、現代の技術でリメイクするというのはこういうことなんでしょうね。分作化されている点も不安要素ではありますが、ミッドガル脱出までのボリュームをBD2枚でどれだけ膨らませているのかが大変気になります。フィールドの広さやシナリオのボリュームも純粋に1本分以上の内容になっているのなら期待できそうです。
問題なのは2作目以降のリリーススケジュールですが、こればっかりは頑張ってくれとしか……(笑)
Marvel’s Avengers アベンジャーズ
マーベル作品好きなら要チェックでしょうね。来年5月としばらく先ですが、例年4月から夏の間は新作タイトル不足に悩まされる期間なので、こういう大作感のあるタイトルが出てくるのは大歓迎。個人的にもマーベル作品好きですので期待してます。
セガゲームス
個人的には今年のコンシューマ向けタイトルでは一番バリエーションに富んでいた気がするセガ。年末年始にかけて注目作を抱えているので気になっていたところです。
「十三機兵防衛圏」「新サクラ大戦」など触ってみたかったタイトルは体験できました。「龍が如く7」や「マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック」あたりは同行した方にお任せしました。
新サクラ大戦
BGMやらゲームシステムやらが懐かしくて懐かしてノスタルジーに浸れます。
アドベンチャーパートはキャラクターがよく動くので、その仕草からも可愛いが伝わってきますね。これは今の技術だかたできた表現でしょうね。これまでのシリーズ以上に細かく動いてくれるので浸れますよ。
一方でアクションパートについては賛否あるかなあという感じですね。難易度としては高くはないですが、無双タイプのゲームシステムだと敵の数が少なかったり、戦っている時間よりフィールドの移動している時間が長く感じたりする部分もありました。調整で改善できる部分もありそうですが、序盤の体験版なので忙しくないようにしていた可能性も……。
あと、当日サプライズで横山智佐さん演じる新キャラ「夜叉」が発表されていました、これってどう見ても……(笑) 色々な意味で気になる!
龍が如く7
主人公交代しRPG化したことがどうでるか大変気になる作品。
雰囲気が大分明るくなっているので、これまでの桐生一馬を主人公とした物語と大きく異なるシリーズになっていくのでしょうか?
RPGの戦闘システム自体はしばらくすれば慣れるけど、ザコ戦のテンポが悪いという、シリーズ全部を遊んでいる人の感想がありましたが、RPGはザコ戦が面倒であるというデメリットをどういう形で改善してくるのか。今後配信される体験版などでもチェックしてみたいところ。
ドラクエをリスペクトしてトヘロスでも使えちゃえば良いんじゃないかと……。
マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック
パーティゲームとして純粋に楽しいゲームですね。昨年はマリオパーティがありましたが、今年はその位置に納まる最有力タイトルではないかと。
2020年モードと懐かしい1964年モードの切り替えも、マリオ&ソニックらしいアレンジされた各種競技も見ていても楽しい感じでした。
リアルなオリンピックゲームは予想通りというかなかなか売上には繋がっていませんが、本作は普通に年末の主力として売っていける1本かと思います。
十三機兵防衛圏
正直、ゲームの内容が不明なところが多かったタイトルでした。体験版では4キャラの操作ができたのですが、内容によってアドベンチャーパート(追想編)や、シミュレーションパート(崩壊編)が遊べたようです。
私は「南奈津乃」編を触ってみましたが、アドベンチャーパートでした。どこかで見ましたがガンパレードマーチ的な雰囲気もありますが、アドベンチャーパートは結構謎を残す感じで進んでいくので先が気になります。
物語も13人のキャラクターそれぞれのストーリーが合わさって大きな物語を構成するという形になっているので、群像劇としても面白そうです。
シミュレーションパートは触れなかったのですが、タワーディフェンスタイプとのこと。
ヴァニラウェアの2Dアニメーションは相変わらずクォリティ高くて美しくて、ファンを獲得しているのは間違いないのですが、プロモーションがどうにも後手後手感があるので発売前にどれだけ作品内容をユーザーに伝えられるのかが勝負どころではないかと思いました。できるだけ多くの人に触って欲しい作品ですが、1プレー20分の入れ替え制だったので一般日でもどれくらいの人が遊べるのか気になります。
ひさびさに見かけました
バンダイナムコエンターテインメント
ガンダム、ワンピース、ドラゴンボールとグループのコンテンツタイトルの最新ゲームと「CODE VEIN」などもありました。
ジャンプコンテンツのゲームはさすがにマンネリ化している点も否めないので売上的には苦戦しそうかなあという印象です。
ワンピース 海賊無双4
思った以上に無双でした。爽快感はありますが、ゲームとしての進化が感じられないのがこのシリーズではネックになってしまうかも。
ストーリーも現在のワノ国編をオリジナルストーリーで展開するなどありますが、ぶっちゃけ連載では発売前にワノ国編終わらないから仕方なくそういう物語にしてるのではないかと勘ぐってしまいます。
ドラゴンボール Z KAKAROT
正直何番煎じになるのかというドラゴンボールZストーリー追体験型のゲーム。アクションPRGになっていますが、グラフィックはどんどんアニメに近づいて来ているのですがゲームとして新展開があるかというとそんなこともなくて、ちょっと苦労しているなあという印象です。
そして、なぜ発売日を1月にしてしまったのか……。龍と同じ日じゃん……。
eスポーツで業界が再び盛り上がるのか?
これまでのトレンドでVR・ARが扱っていた9番ホールが大分eスポーツ中心の展示になってきていますね。各種ゲームでの対戦イベントもあり、ゲーム業界全体でeスポーツを盛り上げて行こうという勢いが感じられる内容でした。
実際に対戦している様子をリアルで見るのは盛り上がりますし、面白く感じるのですが裾野をどう広げていくのかが課題ではありますね。
ゲームの楽しさを感じられるイベントというのがもっと増えて欲しいですし、それをするための自分たちに何ができるのかというのが、商売を抜きにしてもこれからのゲームの未来を見据えていく上で大事になるなと感じた2日間でした。
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