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時載りリンネ!〈1〉

stars ドキドキとワクワクに満ちた大冒険のはじまりはじまり

情報──主に活字――を糧として生きる種族・時載りと、人間の共生する世界。時間を止めるという能力を持つ時載りの多くは、バベルの塔に引きこもり、人間とともに生きる道を選んだわずかばかりの時載りは、その能力を隠しつつ、慎ましやかに人間社会にとけ込んでいた。箕作リンネもそんな『街の住人』のひとりで、父が人間、母が時載りのハーフ。これは「わくわくするような大冒険がしたいな」そんなリンネの一言からはじまった、リンネと幼なじみの久高の織りなす一夏の物語。

丁寧な作品という印象でした。しっかりとした情景の描写、積み重ねられた会話から生まれる人間関係、冒険を夢見るリンネと、それに引っ張られる久高の、最初は小さく、ラストは文字通りの大冒険で、大団円。こういう爽快なストーリーは、まっすぐで気持ちがいいです。

物語の最後で大きな力を手にしてしまったリンネは、これから否応なしにさまざまな冒険に巻き込まれていきそうな予感。いつも笑顔を絶やさずに元気に走り回っていた彼女も、どこかでつまづいたり、悩んだりすることもあるだろうけれど、彼女の周りに集まった久高をはじめとした友人たちがいれば、最後はきっと笑顔で締めくくってくれる、そんな予感も同時にさせられますね。

hReview by ゆーいち , 2007/09/10

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