デート・ア・ライブ アンコール

stars あ、相変わらず……間抜け面してるわね、士道……。光栄に、主イオなさい……無価値、無気力、無縁仏な三無男のあなたに……私が存在意義を与えて……あげるわ。明日の夕方、私を……花火大会に連れて……行きなさい。そ、それくらいなら……人間に限りなく近い進化を遂げたミジンコであるあなたでも……可能、でしょう……?

デート・ア・ライブ アンコール 書影大

「つまりシドーは私とデエトに行きたいといっているのか?」
「今日のこれは、わ、私と、士道さんの、デート……です」
「おにいぢゃぁん……一緒にお風呂入っでぇぇ……」
「さっそく訓練を始めようではないか」「請願」
好感度を上げるためゲームセンター、夏祭り、誕生日会、 購買パン争奪戦で高校生、五河士道が精霊たちとデート!?
「……す、スクール水着に犬耳と尻尾かな」
クラスメイトの折紙には嫌われるためのデート!?
「士道さんはわたくしだけのものですわ」
そして最悪の精霊、狂三とは結婚!? 『デート』初短編集!

本編はシリアス一直線な雰囲気が漂っていますが、現在放送中のアニメはさすがにそこまでシリアスでなく。良い感じに肩の力が抜けて、ぼーっと読める短編集です。まぁ、最後の狂三さんのエピソードは不覚にもじんと来てしまいますが。イラストも良いお仕事。ほとんどがサービスシーンのような美味しい挿絵に眼福ですが、これまた書き下ろしの狂三さんのエピソードのそれは、素晴らしい出来でございますね。これは、あれだ、アナザールートの狂三エンド的な何か?

十香ゲームセンター

十香はあほの子で可愛いなあ(笑) 人間としての生活に慣れきっていない時期、親代わりの士道に懐きまくってちょっとしたことで機嫌を損ねるわがままさも可愛いと思える奇跡。世間常識も知らず、プリクラでナチュラルに士道を悩殺してくる十香の無防備さも可愛いよ!

まぁ、こんな美味しい思いしている主人公はクラスメイトにボコられて良いと思います。

折紙インポッシブル

折紙さん、ぱねぇです。彼女の下降知らずの天井張り付いたままの好感度ゲージは、ある意味、琴里と双璧を成すのか?

むしろ、どんな無茶な要求でも応えてくれる分、折紙さんの方がより愛が深くて、重すぎるほどに重いですが。犬耳スク水首輪プレーと平然とこなすメンタルの強さ、恐るべし。

そして、限界突破した好感度の行き着く先が、本編での彼女の変態ぶりというのは、むしろ士道に合掌してあげなければいけないのかも。

四糸乃ファイヤーワークス

アウトォォォォォ!!!

幼女に手を出してはいけません。何なのこの危険な挿絵は、グッジョブとしか言いようがない。人前では開けませんが。

割と普通のデートなお話。士道に付いていきたくてうずうずしながらも、道理を通して我慢する十香も非常にらしいんですが、こういうサイドストーリーでしかなかなか接点が作れなそうな四糸乃との日常というのも、また貴重に感じますね。

でも、お尻ペンペンはない! 編集氏、天才じゃったか……。

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琴里バースデー

ああ、もう、回を追うごとにこの妹は可愛くなるな。司令官モードでもツンに徹しきれないお兄ちゃん好き好き大好き超愛してるな琴里の夢のような誕生日。

兄妹でこういうアレゲなシチュエーションはまさにエロゲ的展開だけれど、士道、良く理性を保ったな!

なんだかんだで甘える機会を狙っていて、でも、機会がなければなかなかこういう風にくっつけない意固地なところもまた、琴里の可愛いところですよねえ。カラー口絵での悩む姿が恋する乙女過ぎてつらい! 士道、爆発しろ!

八舞ランチタイム

いつからこの物語がベン・トーでないと錯覚していた?

八舞姉妹の出番、これだけって……。まぁ、この姉妹、お互いでラブラブすぎるからなかなか本編にも絡みづらいよなあと。こういうドタバタやってるのが彼女たちにはあっていそう。

あと、サービスシーン担当。幅広い属性へのニーズを満たすこの二人、美味しいシチュエーションでもっとピンクなエピソードもぜひ! ぜひ!!

狂三スターフェスティバル

まさかこういうお話で締めくくるとは。

デレていない、敵対している精霊である狂三のエピソードをどういう風に持ってくるかと思ったらこう来たかあ。

けれど、これは可能性の提示でもありますね。狂三自身は誤りと言っていても、彼女に刻まれた時間と履歴には、確かに「この」彼女の想いがあるのですから。あるいは、もしかしたら近刊で再登場した彼女の印象が、名の通りの狂った存在から少しだけ士道たちの側に近づいたような印象を受けたのは、このお話も含めて、彼女の中で何らかの変化が起きたせいなのかと甘い希望を抱いてしまいますね。

まぁ、この短編では、狂三という精霊の在り方は、幸せを望む普通とは大きくかけ離れた壊れて見えますが、士道が見た願いの言葉は伏線としないで捨て置くには、余りにもったいないものなので、このお話を経て、士道が狂三を倒すべき敵ではなく救いたい存在として認識したという意味では結構重要なエピソードだったのかも?

hReview by ゆーいち , 2013/05/18