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グリモワールの契約者―終焉の騎士アルヴァレス
だから、あいつの笑顔を曇らせる奴らはみんな、俺がこの手でぶっ飛ばしてやる。
ごく平凡な高校生・鳴谷創也は夜の海辺でリゼットと名乗る少女と出会う。彼女は、異世界イルヴァリースについて記された魔法書を使う召喚士で、事故により町中にばらまかれてしまったそれを回収しているという。怪物に襲われ危機に陥ったリゼットを救うため、創也はリゼットの持つ魔法書に宿る魔神・アルヴァレスと契約を交わしてしまい……。
ボーイ・ミーツ・ガールな始まり方の割に無力かと思われていた主人公・創也ががんばるお話でした。というか、リゼットが意外に打たれ弱いというか、後半へこみまくりだったのでなおさら創也の活躍が映えているというか。
魔法書から召喚される巨大ロボットバトル! 燃えるぜ!! とまで行かないのが残念なところですね。世界観の解説や、舞台を整えることに結構な文量が使われているせいか、事件が起こってから解決までやけにスピーディだった印象があります。リゼットのライバルキャラであるミレイや有能であるはずの上司・ヨーコとか顔見せ程度でいまいち見せ場がないのがなあ。まだまだ物語は続くようなので、多対多なバトルになればそれぞれ活躍してくれそうですが。
敵役の正体はさもありなん、というくらいに分かりやすくにおわせてましたねー。大物ぶるわけでも、単純に踊らされていた感でしたね。創也にぶちのめされる展開はすかっとしますが、敵方としてはちょっとキャラが弱かったように思いますね。
創也とリゼットの協力関係がこれで終わりでなくまだまだ続くわけで、二人が揃わなければアルヴァレスが全力で戦えないという縛りは今後生きてきそう。有能でありながらも、弱点の多そうなリゼットと、そんな彼女を支えようと決めた創也の関係がこの先どんな風に変わっていくのでしょう?
hReview by ゆーいち , 2009/04/19
- グリモワールの契約者―終焉の騎士アルヴァレス (電撃文庫)
- 樹戸 英斗
- アスキーメディアワークス 2009-03-10
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なつき☆フルスイング!〈2〉 真夏の夜のケツバット
ケツバット女再び!
帰ってきた夏季に振り回される智紀。唐突に訪れる巨象機関の研究者。新たな人物を迎え、夢魔を巡る物語がまた始まる。
今回も短編3編を収録して様々な人々の悩みと、そこにつけ込むような夢魔との戦いが描かれています。前巻は夏季の身に憑いていた強大な夢魔とか、彼女の身の上のヘヴィな設定があったりと、話のスケールが大きかった感じがしましたが、今回は比較的身近な、だからこそ登場人物たちの抱える悩みに親近感を覚えたりするエピソードでした。
最後のエピソードで、巨像機関の暗部とも言うべきグアルネリ研究所所属の人物らが登場し、夢魔を巡る機関の思惑も一枚岩ではないということを予感させます。人を救うための研究というお題目から道を外れてしまった研究が、今後、否応なしに夏季たちに手を伸ばしてきそう。
あんまりシリアスな方面に走らずに、夏季のあっけらかんとした笑顔で、悩みを打ち砕くようなさわやかな話でいってほしいんだけどなあ。
hReview by ゆーいち , 2007/07/11
- なつき☆フルスイング! 2 (2) (電撃文庫 き 4-2)
- 樹戸 英斗
- メディアワークス 2007-07
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なつき☆フルスイング!―ケツバット女、笑う夏希。
タイトルの破天荒さとは違って、内容は思ったよりシリアス風味。夢と挫折と復活と。友情も取りそろえて大変美味しゅうございました。特に第二章の『バレエ×バイオリン』の千尋・美姫子姉妹のエピソードはシチュエーション的にもクリティカル。いやぁ、姉妹愛とはかくも素晴らしい。
主人公・智紀と夏希の関係は、恋愛とか色っぽい雰囲気を感じさせる以前にバカバカしさが冴える冴える。ネタ的にはターゲット年齢高めじゃない? な要素は分からない人が多そうな……(^^;
終章がやけに重苦しくて、逆に異質な感じがしつつも、綺麗に収まって大団円なエピローグ。いや、もう、この先も続いていく愉快な日常を想像させる良い引きでした。
文章的にはさすがに新人らしい荒削りさはありますが、勢いはかなりのもの。こういう作風で、また別の作品も読んでみたいな。
- なつき☆フルスイング! | ライトノベル | 樹戸英斗 | 読書感想 | 電撃文庫
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