ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ侵蝕

ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ侵蝕読了。

可能性を目覚めさせるエンブリオを巡る物語の前編。

ブギーポップはちょい役で登場人物にちょっかいかけてくるだけで、本編は不幸にも事件に巻き込まれた亨をはじめとした彼らの物語。可能性を開花させた者が、世界の敵となるか否かはまさに紙一重。望む望まざるに関わらずそれを決めるのは自身の意志と、ほんの少しのきっかけ。最強たるフォルテシモに味わわされた屈辱と挫折感、そして本来なら守るべき相手であったはずの正樹に助けられ、あまつさえその生命を危機にさらしてしまったという無力感。それが亨をどのように成長させるのか次回に期待。

統和機構に対抗する勢力も複数あるようで、それぞれの思惑が見え隠れするのも興味深かったり。どうにも、今回の組織……というかグループは小物っぷりに溢れてるようですが(^^;