読了。
このもったいぶった言い回しは微妙に作風からずれてきてる感じが。すでに、当初のヒロインである由真の存在感が希薄になり、麗華嬢と峻護の過去の出会いが物語の中心で回り続けるという、一体どっちがヒロインなのか微妙な事態に突入してる本作ですが、断然麗華嬢を応援したい気持ちになってしまいますね。
というか、この峻護の鈍さは、四巻も続くと呆れを通り越して苛立ちの領域ですね。あぁ、Fateの士郎もそんな感じ。空気読めてません。
前半は退屈でどうしたものかと思いましたが、終盤の峻護の告白、麗華嬢の独白、由真の尾行が発覚といったこの流れは素直に楽しめました。峻護の主観で物語るより、麗華嬢や由真を中心に据えて話を作ってくれた方が楽しめるんじゃないですかね。どうにもこのもったいぶった地の文を延々書かれるよりは、感情の機微を素直に描いてくれた方が、自然に楽しめるのではないでしょうかね。
次巻はさらなる修羅場の予感。いい加減、宙吊りになったままの設定を活用して終幕へ向けた物語を加速させてほしいですね。
コメント