戦う司書と黒蟻の迷宮

戦う司書と黒蟻の迷宮読了。

シリーズを通して、主人公をはじめ、物語を引っ張っていくキャラの掘り下げが非常に丁寧で、戦闘シーンの描写よりも、そちらの方に目がいってしまいます。彼らが行動を起こすに足る理由を、出生の段階にまで遡り描いていくことで説得力が増していく感じです。

結局、敵対されたハミュッツも完全な勝利を得ることは叶わず不完全燃焼気味な幕引きだったようで、彼女の残念がる様と、その後の不安の語りに少しだけ人間味を感じたり。

モッカニアとウインケニーという対極の二人が求めた唯一が母という存在で、その喪失を契機にこの悲しい話が始まるあたりは、過去のシリーズも同様ですね。何かを失ってから否応なく戦いに引きずり込まれていくというか。

これまで出てきた伏線を巧く再利用していたり、1巻のあの人物が実は、とかあのアイテム再登場とか、作品世界の構築の巧みさは素晴らしいですね。

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