う~ん、まったり。『吸血鬼のおしごと』の序盤の展開のごときほのぼのさを思い出し、それが最後まで続いてくれたことに安堵し(笑)
まず設定ありきで、世界を構築することで精一杯な感じがして、本来主軸になるはずのユトとウサギの関係の変化の描写がやや弱めなのが惜しいです。ユトのウサギに対する感情はやたらとストレートで微笑ましいのですが、対してウサギのユトに向ける感情は、無邪気すぎて透明で、実感の湧かないものに感じられて。その辺の問題は単巻で片付けられるものではなかったのかもしれませんが、オチがオチなので、きっとその先も幸せな関係が続いていると夢想します。
アイリーンとカタリナの対立構造は、物語を盛り上げるためだけに作られていたように思えたので、別のイベントで置き換えて冗長さをなくしても良かったように思いました。あ、いや、そうすると華やかさに欠けてしまうから、女性キャラは外せなかったのか? きっとそうだ。
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