バーチャル世界へ没入できるインタフェース「調停者」と、ゲーム「マスケラ」を巡る事件に巻き込まれた5人の少年少女のお話。虚と実が入り交じる視点の変更がややわかりづらいながらも、受け入れられる世界観なのは、バルドフォースとかプレーしてるからだろうなぁ。感覚的にはあんな感じなんだろうし。
これ見よがしな伏線で、ストーリーの進行に驚きが少ないせいか、やや淡々としたペースなのが微妙かな。題名に「1」とあるような、シリーズ構成前提のせいか、「調停者」絡みの未説明な部分が残って、そこで消化不良感も。あと、主人公側の和美さんは、鶴谷さんかと思わんばかりの感嘆符遣いでした。この辺は口調に特徴を持たせようとしすぎたせいか、やや滑ってるかなぁと。性格とかから自然に出てくる会話でキャラの書き分けができるのが最良ですが、さすがに処女作で主人公側が6人(含AI)もいると大変だったのですかね。
一応ヒロインぽい伊緒は、デレ化が唐突すぎるが、そのギャップがまた可愛いのか。後はバカップル化するしかないような気もしますが、今後もクールを装いつつ、要所要所で萌えさせてくる、あざとさが発揮されるような予感。
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リバーシブル 1.黒の兵士
著者 水月昴
イラスト 方密
レーベル 角川スニーカー文庫
これも何となく懐かしい。
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