小さな国の救世主〈3〉いまどき英雄の巻

2006年12月3日

小さな国の救世主〈3〉いまどき英雄の巻

読了。

ここで終わっていればきれいな構成だった気がすると、次巻以降を読んだときに思いそうな結末でした。これ以上の展開は蛇足になりそうな雰囲気なんだけどなぁ。

ということで、あれよあれよという間に、国を救ってしまったラッキーボーイのお話の一区切りとなる巻でした。ストーリーが進むにつれて、主人公が他人を頼りにすることから、自分で考え、行動するというように成長してきたという部分の描写は良く伝わります。たかだか2ヶ月で、そこまで変化するものかというツッコミはありそうですが。

基本、性善説に則って、他人を説得しようとする主人公の言動がきれいすぎて、長いこと対立を続けてきた複数部族の意思を統一するほどのちからがあるかどうかの評価を下すのは難しいですね。姫巫女さんの助力もあってぎりぎりで乗り切った感もあり、その点においてのみご都合主義とかお約束主義とかの語が頭をもたげてきます。まぁ、それはこれまでの展開全体にもいえることなんですが。

本来なら3巻で完結するといった物語が、膨れあがってしまってるようなんですが、さすがに倍になることはないと思います。次巻でそれこそ大団円を迎えてくれることを期待。