世界平和は一家団欒のあとに

2007年3月2日

世界平和は一家団欒のあとに読了。

電撃大賞受賞作の中では一番お手軽に楽しめる作品だったかも。雰囲気も良し。

主人公・軋人の一人称で物語が進むので、その語り口が好みかどうかでいきなりふるいにかけられそうですが、設定の破天荒さと、それに相反した人情もののストーリーは結構好きですね。

惜しむらくは、主人公一家の家族構成が大家族なせいで、各キャラの出番に偏りがあることかな。物語の中心に来るはずの軋人や美智乃よりも、宇宙バカな姉の方が目立ってるしなぁ。いや、彼女こそ何もかも分かって弟・妹を見守ってる大した人物なのですが、あらゆる意味で強力すぎる(笑) 逆に両親や、長女はかなりちょい役で、あるいは今後のシリーズ化も見越してる部分もあるのかなという感じ。
「姫」役の娘はなんだかフラグを立て損ねてる感もあるけれど、今後もしっかり絡んでくるのかな?

やたらとスケールの大きい一家が世界を救うとかそんな話ではなく、結局やっているのは、どこにでもある小さな家族がその絆を確かめ合うというそんなお話。全ては締めの一文に集約されてますね。なかなかよろしいラストだったかと。