とある魔術の禁書目録(インデックス)〈13〉

2013年4月18日

とある魔術の禁書目録(インデックス) (13)読了。

一方さん大暴れ、上条さんもいつも通り。そして、今回はひたすらシリアス一直線。うん、確かにこういう展開もたまにはいいですね。ようやくストーリーも最終局面へ向かって動き始めたようですし。

前巻のラストで、手痛い敗北を喫した一方通行。打ち止めと分断され、『猟犬部隊』を率いる木原数多は、まさに天敵。勝ち目はほとんどないように思われる状況の中、それでも自信の中に生まれた小さな光をただ守るために再び闇に身をやつす決意の重さが響きます。彼に関わる幾多の人々の言葉、ふれあいの積み重ねが少しずつ心の有り様を変えてきた一つの結果がここにあります。

上条の信条・スタンスがシリーズを通してほとんど変わっていない強固なものであるのに対し、一方通行のそれは様々なことに揺れ動く不安定なもので、それ故に彼の変化が描かれるエピソードは、どれも琴線に触れるものがあります。今回のラストで、彼の生きる世界が決定的に闇に飲まれてしまうような描写があるのが非常に気がかり。最後まで相まみえることのなかった上条との再会は、どうしようもない争いの場になってしまう予感がひしひしとしますね。

個性の強い脇役と思っていた冥土帰しのカエル先生の言葉は、なんだか今回はめちゃくちゃ格好いいのが多かったですね。敵も味方も関係なく、ただ失われそうな命がそこにあるならば、全力でもって救うという彼の信念は、数多の地獄と絶望の果てにようやく得られた自らの腕一本に支えられているというのが。

そして、久方ぶりの登場の風斬氷華嬢はまたしても不幸な目に。道具として利用され、自我すら曖昧な状況にあってさえ、人々を守ろうとする必死さに応える上条。この辺のシーンも非常に熱いのですが、やはり一方通行の活躍ぶりにお株を奪われた感がありますね。もう、どっちが主人公なのやら。

次巻以降はいよいよ科学・魔術両サイドの一触即発の均衡が破られるのか。本来ならその神秘を秘匿されるべき魔術サイドが白日の下にさらされた状況下、バランスの崩れた世界はかつてない争乱へと発展していくのか?

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