十三番目のアリス〈3〉

2007年4月21日

十三番目のアリス 3 (3)読了。

サブキャラに焦点を当てた短編集4編を収録した第3巻。怜奈と誠人の出会いを描いた「女子寮の眠り姫」。温泉へ行こう! ポロリもあるよ!? な「どきどき温泉パニック!」。当面のライバルキャラ・リリスの過去を描いた「十二番目のリリス」。イマイチ影の薄い三月くんとアリスのいちゃラブっぷりが嬉し恥ずかしな「純情♡ボーイ・ミーツ・ガール」。

巻が進むごとに作風がこなれてきて、面白さは上昇傾向。大変よろしいですね。相変わらず設定とかはどこかでみたことがあったりで、オリジナリティで魅せるという作品ではないですが、ついつい読み進めてしまいますねえ。

今回も、多分一番番外編らしい「女子寮の眠り姫」のエピソードがツボ。怜奈と誠人のそれぞれが思い描く夢の形、過去の出来事、ちょっとしたセリフが心に響いたりして、いや、もう、このエピソードだけで元は取ったぜ、的な感じ。怜奈からあからさまに好意を向けられている誠人が気付かない鈍感さはともかくとして、策士っぽい印象を持っていた怜奈が、その実結構必死にアピールしてるというギャップが大変よろしい。まぁ、その次のエピソードでは誠人のハダカ見て下半身に支障を来したり(笑) ってこの一文だと何が何やら……(^^;

「十二番目のリリス」で描かれた、リリスとイリスという二人の関係は、そのままIFとしてアリスと三月の関係に当てはめられるのかなという感じも。今後ストーリーが進展するに従って「純情♡ボーイ・ミーツ・ガール」で三月が胸の裡に抱いた覚悟が試されるシーンも、あるいはアリス自身が選択を迫られるシーンもありそう。反面教師的な存在としてのリリスが身近にいる現状で、そのような事態が起きたとき、それぞれがどのような決断を下すのか、それもまた気になるところ。

ともあれ、無事に続刊の刊行も行われそうな雰囲気なので、次回の海外留学編も楽しみに待てそうです。