ストーリーの中心人物と思われていた摩理すらも、“虫”に利用されていたという事実。書き下ろしの短編では、これまでは亜梨子の体を乗っ取ろうとしている悪的な立場かと思われていた彼女の弱さや儚い希望、そして夢などが、別の側面から語られてきました。
物語的にも、亜梨子の考える虫憑きらの、新しい関係の築き方の構想を語ったりと、今後の展開に大きな影響を及ぼしそうなエピソードがあったりと、そろそろ転換の時期なのかな?
しかし、現在の物語を綴っている本編が、そんな願いや夢の実現がなされていないことを語っているわけで、bugのストーリーがどういう風に決着するのか、非常に不安が募ります。
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[岩井恭平] ムシウタbug 5th.夢まどろむ迷子…
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ムシウタbug 5th. 夢まどろむ迷子…
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