ゼロの使い魔〈11〉 追憶の二重奏

2007年6月2日

stars 郷愁の念に駆られる才人 嫉妬の炎を(相変わらず)燃やすルイズ

無事にタバサを救出し、後方の憂いを絶ったルイズ・才人ら一行。アンリエッタ王女の命に背いた事実も、温情ある処置で穏便に済むかと思いきや。ルイズの家族の様々なもてなしで主に才人がひどい目に遭いますが、そんな中でもルイズを心から心配する家族の愛情が感じられる、そんな暖かいシーンが印象的な本巻。

ガリアの王・ジョゼフがいよいよ本格的に行動を開始しそうな12巻に備えて、比較的ゆっくりとストーリーが進行してますね。王族間の思惑とかはまだまだ読めない部分があるけど、アンリエッタはエイジス聖下にいいように使われてる感じ。この辺の動きも、何となくジョゼフの盤面の上で踊らされてるように思えますね。今のところ、裏で進行してる事態はガリア優勢っぽい雰囲気。

そんな大局を慮ることなどできようもないルイズと才人の恋の行方は未だ迷走気味。タバサも何気なく火に油を注いだり──や、終盤のアレは分かっててやってるんだろうけど──、ますますハーレム具合に拍車はかかっているけど、最後の最後は憎まれ口を叩いたり、素直に本心を口にしたりはできないけれど、気持ちが通じ合ってるのが感じられたキスシーン。そろそろ本格的にデレ期に突入か、ルイズ嬢。

使い魔としての自身の在り方や、否応なく変容させられてしまっている可能性の指摘など、才人の背にはどんどんヘヴィな荷がのしかかっていってるようだけれど、本来の目的だった「自分の世界への帰還」を再度心に刻み込み、新たな決意とともに進んでいくのかな。

hReview by ゆーいち , 2007/06/02

ゼロの使い魔〈11〉 追憶の二重奏

ゼロの使い魔 (11)
ヤマグチ ノボル
メディアファクトリー 2007-05