まだまだ序の口 グロさも抑えめ
他の町にあるロッジから協力を依頼された神狩屋により、派遣されるような形で訪れた土地で起こる失踪事件と、その原因となる泡渦。赤ずきんをモチーフに怪異は静かに、確実に忍び寄りつつあって……。
上下巻構成になると、甲田学人の作品は、前半部分の盛り上がりがほとんどないのが辛いところ。
新キャラとし登場した颯姫の妹や、独断専行・雪乃さんに敵意むき出しな馳尾、事件の目撃者であり、被害者候補な愛と、彼女を取り巻く友人たちの裏に潜む感情。昏い感情の描写は見事ですが、ストーリーが今後どう展開するかがまったく予想できないので、この段階でだからどうだとか断じることなどできようもありません。
前回の人魚姫の話に比べると、直接的な痛い描写とかグロい描写とかは抑えめな感じ。普通にホラーなシーンなので、驚きというか、幻痛を感じそうなぞわぞわ感もやや弱いので、インパクト不足ですかね。
とかいって、下巻でとんでもない展開が待っていたらそれはそれでキツいですが(^^;
hReview by ゆーいち , 2007/07/10
- 断章のグリム 5 (5) (電撃文庫 こ 6-18)
- 甲田 学人
- メディアワークス 2007-07
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