ゲームはすごろく! 舞台は叶野市全体!! 魔神のゲームはスケールがでかい
学園のイベントでウォークラリーを行う日にそれは起きた。時間を止めた周囲の人間、組み替えられ混沌としていく叶野市の町並み。多加良の前に現れた魔神・ギエナは、多加良に魔神すごろくのプレーを強要し、「神様を創る」という目的を達成しようとする。いつの間にか持っていた卵から孵った奇妙な存在・タマちゃんの罵詈雑言に背中を叩かれつつ、長い先にあるゴールを目指すが……。
展開はいつも通りで、さすがにいい加減読むのが苦痛になってきてますが。
ゲームの展開とか、多加良の呪いを解くための願いの花集めとか、この辺はすでにテンプレ化しているので感慨を抱くより先に「またか」という思いが首をもたげてきてしまいますね。自分の容姿を悪人顔と勘違いしたままの多加良の鈍感さとか、毎回入れるにしてもそろそろ別の展開を期待したくなります。美名人の反応とかも。
てなわけで、魔神すごろくとか神の創造とか、お題目だけはやたらとスケールでかかったんですが、その願いは本当にささやかなもので、単に回り道しすぎただけというオチなのはどうなのかとかありますが、ラストのかのう様の邪悪さがあったので、良し。
多加良の前で見せる姿と、舞台の裏で虎視眈々と計画を進める姿のギャップは大きいですが、そもそもかのう様自身の望みもはっきりとは明かされてないし、またしても別勢力の介入も起きて来そうだしで、この先もだらだら進行するのかな? いい加減、どこかで急転直下なブレイクスルーがほしいですね。
hReview by ゆーいち , 2007/10/14
- 神様ゲーム 6 (6) (角川スニーカー文庫 188-7)
- 宮崎 柊羽
- 角川書店 2007-08-31
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