荒廃した近未来の東京を舞台に血風吹き荒れる超人バトル開幕!
最悪のウィルスの蔓延により、人類の99%が滅び、荒廃しきってから幾年。西暦2077年、日本・調布新町を守る久坂ユーキは二子玉川の鉄橋の上で異能の少年と刃を交える。少年を下し、タマという名を与え配下にしたユーキは物資採集のキャラバンに同道する。異能者と怪物が跋扈する地上で、ふたりが出会ったのは運命か必然か?
「北斗の拳」を彷彿とさせるような荒廃した世界観。モヒカンが出てこないだけで響社が弱者を踏みにじるという点や、文明の大半が失われて原始的な生活を続けている点とか、雰囲気は似てますね。あと何気にグロい。
バトルのワケわからなさや比較的難解な言い回しとかは、され竜を彷彿とさせるし、異能バトルは何となくシャギードッグを連想しますが、作品全体としては良くまとまっていて面白い作品でした。
殺伐とした展開で、最後まで行くかと思ったら、少年・タマとユーキの関係が、なんだか良い感じに変化していった、意外といえば意外な展開。その辺も含め、いろいろ伏線はありましたが、まだ回収されきってないので、今後に含みを持たせた感じですね。
血なまぐさいバトルの連続でどんなオチになるかと思ったらやたらとほのぼのしてて、けれども、これはこれで良い感じですね。続きが出るようなので期待してます。
hReview by ゆーいち , 2007/11/04
- レヴィアタンの恋人
- 犬村 小六
- 小学館 2007-06-19
コメント
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[犬村小六] レヴィアタンの恋人…
2077年。世界は崩壊し、地上は遺伝子異常を引き起こした生物群が大勢を占めていた。生き延びた人々は、どこかに異常を抱えていたが、中には特進種と呼ばれる進化学的変化を遂げた幸…