ねぇ先輩。……本当に、わたくしのこと愛してくださっていますか?
街で頻発する少女失踪事件。これが悪魔の関わる事件と踏んだ松明の騎士団は調査を続け、由奈も疲労が溜まっている様子。それを横目に留美華と穏やかな毎日を送ろうとする琴也は、けれど彼女の機嫌に振り回されてばかり。そんなとき、琴也たちの学校の三年生に転校生がやって来た。アリシア・エルフォードと名乗った彼女は、琴也に対して悪魔の存在を知っているかのような語りかけをして……。
表紙をめくったら口絵が危険で相変わらず人前で読めない作品です。挿絵もどれも、なんというか、危なげなイラストばかりで、危険。
メルリスの存在なんてすっかり忘れていましたが、まだ留美華を使って何かをしようという企みは捨て去っていないということで、今回は騎士団が秘密裏に行っていたとある計画に関わる物語。敵方として登場する人物が、どいつもこいつも小物感あふれ、頼んでもいないのにぺらぺらと内情話すのは仕様ですかそうですか。なんか、やたらと長文の説明台詞が随所に出てきたような気が。
そして、琴也は新キャラのアリシアに加えて、幼女な双子まで毒牙にかけてなんだこの展開。なんだか、そういうシーンが中盤以降大部分を占めていたような気がしますが、サービスシーンは気合い十分? どんどん危ない演出が施されていきますが、どこまでエスカレートするのやら。
そして、留美華自身に知らず背負わされた宿命とやらも、ライバルとなりそうなメルリッサの登場ではっきりと見えてきた。なんだか、メルリスの思惑通りに話が進んでるような感じだけれど、黒幕たるメルリスがまったく威厳がないので、危機感とかそんなのさっぱりなんですよねえ。話的には、まとめに入りそうな感じ?
hReview by ゆーいち , 2008/05/16
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